ワイヤー矯正の費用を種類別・素材別に解説!内訳や費用負担を抑える方法
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
ワイヤー矯正は、矯正治療を扱うほとんどの歯科医院で取り入れられている方法です。適応症例が多く、矯正治療の中で最も選ばれている方法と言えるでしょう。
歯科医師にワイヤー矯正を勧められた方にとって、気になるのは費用面かもしれません。
本記事では、ワイヤー矯正の費用について、種類や素材ごとに解説します。また、ワイヤー矯正は保険適用になるのかも解説するため、ワイヤー矯正の費用が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ワイヤー矯正の特徴
ワイヤー矯正とは、歯の表面に装着したブラケットという装置に、ワイヤーを通して行う矯正治療です。
ワイヤーで強い力を歯にかけることによって、歯を動かす方向の歯根膜が縮み、歯を支える歯槽骨を溶かします。このとき、反対側の歯根膜が引っ張られているほうでは、骨の再生が行われます。
歯槽骨の吸収と再生を繰り返しながら歯を動かしていき、綺麗な歯並びに整えるのが矯正治療の仕組みです。
ワイヤー矯正は、ほとんどの症例に対して有効な治療法であるという点が最大の特徴でしょう。他の矯正法では治療できない症例に対しても、有効であることが多いです。
また、強い力を加えることができるので、他の矯正法と比較して歯の移動速度が速い傾向にあります。そのため「短期間で矯正治療を終わらせたい」と考える方にも選ばれています。
ワイヤー矯正の種類別の費用
ワイヤー矯正は、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正の3種類に分けられます。種類によっても費用が異なるため、チェックしておきましょう。
ここからは、3つの種類それぞれの特徴や、費用相場について解説します。
表側矯正
表側矯正とは、歯の表側にブラケットを装着してワイヤーを通すことで歯を動かす矯正方法です。ワイヤー矯正として、認知度が最も高い種類と言えます。
日本で矯正治療が普及した当初から行われている矯正方法で適応症例が多いため、取り扱っている歯科医院も多い点が特徴です。表側矯正の費用は、全体矯正で60万〜130万円、部分矯正で30〜60万円程度が相場とされています。
裏側矯正
ブラケットを歯の裏側につけてワイヤーを通し、矯正を行う方法です。「ワイヤー矯正はしたいけれど、ワイヤーが目立つのは嫌だ」など、矯正中の見た目が気になる方から人気があります。
ワイヤーを歯の裏に通す処置は高い技術を要するため、その分表側矯正よりも費用が高くなることが多いでしょう。裏側矯正の費用は、全体矯正で100万〜170万円、部分矯正で40万〜70万円程度が相場です。
矯正装置が裏側にあるので、舌が当たりやすく話しにくくなったり、口腔ケアがしにくかったりする点はデメリットと言えるでしょう。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正治療のことです。目立ちやすい上の歯は裏側矯正、目立ちにくい下の歯は表側矯正で治療します。
ハーフリンガル矯正の費用は、全体矯正で80~130万円、部分矯正で30~70万円程度が相場です。表側矯正をしている部分は安く、裏側矯正をしている部分が高くなるため、表側矯正と裏側矯正の間の費用になるでしょう。
ワイヤー矯正の素材別の費用
ワイヤー矯正は、使用する素材によっても費用が大きく変わります。
ワイヤーの素材と費用
ワイヤーには、メタルワイヤーやホワイトワイヤーがあります。メタルワイヤーはワイヤー矯正で最もよく使われるもので、ニッケルチタンやステンレスなどが使用されていることが多いです。
一般的なメタルワイヤーを使った場合の矯正治療の費用は、30万〜80万円程度が相場とされています。
ホワイトワイヤーとは、白いワイヤーのことです。メタルワイヤーに白い塗料を塗って白くしているものと、ロジウムという白い金属で特殊なコーティング加工をしたものがあります。
メタルワイヤーより目立ちにくいため、矯正中の見た目が気になる方にとって良い選択肢と言えるでしょう。
ただし、塗料を塗ったのみのホワイトワイヤーの場合は、塗料が取れてしまうと見た目がまだらになったり、メタルワイヤーに近しい見た目になったりすることもあります。ホワイトワイヤーは、メタルワイヤーの費用にプラス10万円程度で選べる歯科医院が多いです。
ブラケットの素材と費用
ワイヤー矯正で使用される一般的なブラケットの一つに、メタルブラケットが挙げられます。ステンレススチールやチタンなどの金属で作られており、強度と耐久性に優れている点がメリットです。
しかし、目立ちやすいという点はデメリットでしょう。費用は30〜80万円程度が相場です。
目立ちにくさを重視する場合には、プラスチックブラケットやセラミックブラケットという選択肢があります。
プラスチックブラケットは透明または半透明なので、歯に装着しても目立ちにくいです。プラスチックであるため強度は金属よりも低いですが、矯正中の見た目が気になるという方には良い選択肢といえます。費用の相場は、60〜90万円程度です。
セラミックブラケットは、高品質なセラミック素材でできており、歯に近い色調を再現できるため目立ちません。プラスチックブラケットより強度が高く審美性にも優れていますが、費用は高額になることが多いです。65万〜100万円程度が相場とされています。
ワイヤー矯正の費用の内訳
ここからは、ワイヤー矯正の費用の内訳について詳しく解説します。
カウンセリング
カウンセリングにかかる費用は、0円〜5,000円ほどです。カウンセリングでは、患者さまの歯並びの悩みや、矯正治療をするうえでのご希望などをお伺いします。
他にも、治療の方法や進め方、治療にかかる期間・費用などについての説明もあります。疑問や不安に思うことがあれば、歯科医師に確認しましょう。
検査
検査にかかる費用は、2~10万円ほどが相場です。検査内容は、レントゲン撮影や口の中の写真撮影などが一般的です。
歯科医院によって検査の項目は異なり、増えれば増えるほど費用が高くなるため、検査の内容についてもあらかじめ確認しておきましょう。
矯正装置
矯正装置の費用は、選ぶワイヤーとブラケットによって費用が変わってきます。一般的なワイヤー矯正であれば、60~80万円程度ですが、質の高い素材を選べば100万円以上かかることもあるでしょう。
調整
ワイヤー矯正は、矯正器具をつけたら終わりではありません。月に1回程度は歯科医院を受診して、矯正器具を調整してもらう必要があります。
調整にかかる費用は1回の通院あたり3,000~5,000円程度です。歯科医院によっては矯正装置の費用の中に含まれていて徴収されないケースもあります。
保定装置
矯正治療終了後は、歯がもとの位置に戻らないように保定装置をつける必要があります。保定期間は、矯正にかかった期間と同程度です。
保定装置の費用は5万円程度で、保定期間中に歯科医院を受診して装置の確認をしてもらう際には5,000円程度かかります。最初は1か月に1回程度の通院が必要ですが、徐々に間隔があいていくのが一般的です。
ワイヤー矯正に保険が適用されるケース
ワイヤー矯正は審美性の向上が目的とされるため、基本的には保険が適用されません。
ただし、治療の目的によっては、保険が適用されるケースもあります。
厚生労働省が定める疾患に該当する
公益社団法人日本矯正歯科学会では、別に厚生労働大臣が定める疾患を61疾患定めています。定められた疾患に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療の場合には、保険が適用されます。
ご自身が該当するのか詳しく知りたい方は、歯科医院で相談してみましょう。
永久歯の前歯が3本以上生えていない
前歯及び小臼歯の永久歯のうち、3本以上の萌出不全に起因した咬合異常の場合にも、矯正治療に保険が適用されます。永久歯萌出不全とは、乳歯が永久歯に生え変わらない症状のことです。
顎変形症の手術前後の治療
顎変形症の手術前後に歯並びをワイヤー矯正で整える場合も、保険が適用されます。顎変形症とは、顎や骨格が原因で噛み合わせに異常が起こる病気です。
ただし、顎変形症の場合でもすべてのケースに保険が適用されるわけではありません。条件があるため、歯科医院に確認してみてください。
ワイヤー矯正の費用負担を抑える方法
見た目を綺麗にするためのワイヤー矯正は、基本的には保険適用の対象外のため、費用が高額になる傾向にあります。
しかし「どうにかして費用を抑えたい」と考える方もいるかもしれません。ワイヤー矯正の費用負担を抑えるには、以下の方法が挙げられます。
医療費控除を活用する
ワイヤー矯正は、医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除とは、年間で支払った医療費が一定額を超えた際に所得が控除される制度のことです。
健康や生活に支障をきたすような症状の改善目的の治療が対象となります。そのため、審美目的で行ったワイヤー矯正の場合は、医療費控除の対象にはなりません。
しかし、歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせなど機能的な問題があってワイヤー矯正をした場合は、医療費控除の対象になります。
支払い方法を工夫する
支払方法を工夫すれば、支払う額は変わらなくても一度に支払う費用を減らせる可能性があります。矯正治療には、トータルフィーと都度払いなどの支払方法が存在します。
トータルフィーとは、治療開始時に全ての費用を支払う方法で、一度支払いが終わればその後の追加徴収などは一切ありません。都度払いは、処置にかかった費用をその都度支払います。
トータルフィーは一度に高額な支払いが発生しますが、予定より治療期間が長引くなどしても追加費用は発生しません。都度払いは収入に合わせて無理なく支払えますが、治療が長引いた場合にはその分調整費がかかるリスクがあります。
ご自身の収入に合わせて無理なく支払う方法を選べば、費用負担は抑えられるでしょう。
費用を抑えられる歯科医院を選ぶ
ワイヤー矯正は自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。複数の歯科医院を比較し、安く治療ができる歯科医院を選ぶことで費用負担を減らせるでしょう。
また、歯科医院によってはキャンペーンや学割、モニターなどの割引制度を設けているところもあります。活用すれば安く治療を受けられるでしょう。
しかし、安さだけで歯科医院を選ぶと、満足な結果が得られない可能性もあります。様々な観点から歯科医院を比較して選択することが大切です。
まとめ
ワイヤー矯正は、選ぶ素材や治療法によって費用が大きく異なります。目立たない矯正方法や素材を選ぶと、費用が高くなることが多いでしょう。
しかし、支払い方法を慎重に選んだり公的な制度を活用したりすれば、費用負担を抑えられる可能性があります。ご自身の場合にかかる費用が気になる方は、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
ワイヤー矯正を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。