歯科衛生士として何歳まで働けるの?定年はあるのか解説

歯科衛生士として何歳まで働けるの?定年はあるのか解説

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

笑顔の歯科衛生士

歯科衛生士として働く上で「歯科衛生士の平均年齢はどれくらい?」「何歳まで働けるの?」という疑問を抱く方は多いでしょう。歯科衛生士は国家資格が必要な専門職であり、年齢制限はありません。そのため、希望する限り何歳でも働くことができます。

しかし、歯科医院によっては定年制度が存在します。一般的には、60歳から65歳と定められていることが多いです。

この記事では、歯科衛生士としての働き方や定年に関する情報を詳しく解説します。歯科衛生士の仕事が気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

歯科衛生士の平均年齢

歯科衛生士の平均年齢イメージ

歯科衛生士と聞くと若い人が多いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には幅広い年齢の方がさまざまな場所で活躍しています。令和4年の国の調査によると、常勤(正職員)で働く歯科衛生士の平均年齢は36.5歳、非常勤(短時間労働者)は43.1歳と発表されています。

厚生労働省の2019年の調査(賃金構造基本統計調査)によれば、正社員の歯科衛生士の平均年齢は34.9歳で、2010年より1.6歳上昇しました。高齢化が進む日本において、歯科衛生士もその流れに乗り、平均年齢が上がっていることがわかります。

平均年齢が高くなった原因の一つに、歯科医院の数に対して歯科衛生士が足りておらず、雇用競争率が高まっていることが挙げられます。福利厚生として育児休暇を設ける歯科医院や、ブランクがある方でも復職しやすい支援を行う歯科医院が増加しているのです。

上述のとおり、平均年齢は正職員で36.5歳、非常勤で43.1歳ですが、歯科衛生士の約2割が50歳以上という調査結果もあります。出産や子育て、介護などを理由に一度現場を離れても、復職して働く方が多いのです。

歯科衛生士は、何らかの理由で現場を離れても、ライフステージに合わせて多様な働き方を選択できる職業といえるでしょう。

参照元:令和4年賃金構造基本統計調査「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」|政府統計総合窓口e-Stat

参照元:令和4年賃金構造基本統計調査「短時間労働者の職種(小分類)別1時間当たり所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」|政府統計総合窓口e-Stat

歯科衛生士として何歳まで働ける?

歯科衛生士として何歳まで働けるかイメージ

歯科衛生士は国家資格を有していますが、2023年現在、免許返納の義務はありません。公的な年齢制限が設けられていないため、希望する限り何歳まででも働くことが可能でしょう。

また、資格取得時にも年齢制限はありません。そのため、さまざまなライフステージの方が歯科衛生士として活躍できる環境が整っています。

しかし、働く歯科医院によっては定年制度を設けている場合があります。定年制度がある歯科医院では、一般的に60〜65歳までの雇用でしょう。定年制度を導入していない歯科医院では、65歳を超えても働き続けることができるケースもあります。

歯科衛生士に定年はある?

歯科衛生士に定年はあるかイメージ

歯科衛生士として働く上で定年は設けられていませんが、勤務先や業種によって異なる場合があります。ここでは、歯科衛生士の定年について詳しく解説します。

国の法律と企業の定年制度

国の法律に基づき、企業は65歳までの安定した雇用を確保することが義務づけられています。そのため、企業が定年を60歳未満に設定することはできません。法律改正によって平成25年度以降、再雇用制度の対象者は希望する全員に拡充されました。

しかし、定年後の再雇用では、パート勤務や契約社員として雇用される場合や、給与が今までの5~7割程度に下がる場合があることを考慮する必要があります。

歯科医院の定年制度

定年制度を導入しているかどうかは、歯科医院によって異なります。導入している場合、一般的には定年を60歳から65歳と定めているところが多いですが、内部規定によるため各医院で異なります。

特に規則がない場合は、65歳を超えても働くことが可能です。勤務先の歯科医院に定年があるかどうかは就業規則に記載されているため、一度確認すると良いでしょう。

年齢問わず歯科衛生士が必要とされる理由

年齢問わず歯科衛生士が必要とされる理由イメージ

歯科衛生士は幅広い年齢層にわたって必要とされる職業です。ここでは、歯科衛生士が年齢に関係なく求められる理由について解説します。

歯科衛生士の不足

歯科医院の数に対して歯科衛生士の数が足りていないことが、歯科衛生士の需要が高い大きな理由の一つです。

現在、コンビニエンスストアよりも多いと言われる歯科医院ですが、歯科衛生士がいないと仕事が回りません。歯科衛生士がいないと算定できない診療報酬もあり、経営状況にも影響を与えるのです。

また、歯科衛生士の活躍の場は歯科医院だけではありません。高齢者施設や障害者施設、行政、企業など、幅広い分野で歯科衛生士が必要とされています。さまざまな分野での需要が高まっているため、年齢に関係なく歯科衛生士は必要とされ続けるのです。

専門的な知識とスキルの重要性

歯科衛生士の知識やスキルは高度な専門性があり、長年の経験を通じて培われます。一朝一夕で身につくものではなく、時間をかけて磨かれるものなのです。

歯科衛生士が行う口腔内の健康管理や予防処置、歯科医師と協力して行う治療計画の立案などの業務は、専門的な技術や知識を必要とします。さらに、患者さまとのコミュニケーション能力も非常に重要です。患者さまの不安を和らげ信頼関係を築くことは、効果的な治療やケアに直結します。

AIやロボット技術の進化が進んでいる現代においても、歯科衛生士の仕事は代替が難しい分野です。特に、患者さま一人ひとりの状態に合わせたケアや、コミュニケーションを通じてニーズを引き出す能力はAIでは補えない部分です。

そのため、歯科衛生士の需要は将来的にも高いといえるでしょう。

高齢化社会における需要の増加

日本の高齢化社会において、歯科衛生士の需要はますます高まっています。高齢者は年齢を重ねるごとに口腔内のトラブルが増え、専門的な口腔ケアが必要になるからです。

例えば、歯の喪失や歯周病、口腔乾燥症など、加齢に伴う問題に対して適切なケアを提供することが求められます。特に、誤嚥性肺炎の予防には口腔内の衛生管理が不可欠であり、歯科衛生士の専門的なケアが重要な役割を果たします。

さらに、高齢者だけでなく、若年層においても予防歯科の重要性が広まっています。虫歯や歯周病の予防のために、定期的に歯科医院に通う習慣が定着しつつあり、歯科衛生士は予防ケアの提供者としても重要視されているでしょう。

まとめ

指をさしている歯科衛生士

歯科衛生士は国家資格を有する専門職であり、重要性と需要は年々高まっています。

しかし、日本全国に広がる歯科医院の数に対して、歯科衛生士の数が不足しているのが現状です。歯科衛生士は、高齢者施設や障害者施設、行政や企業など、さまざまな分野での活躍が求められており、歯科衛生士の持つ専門知識とスキルは不可欠です。

歯科衛生士が行う患者さまとのコミュニケーション能力や個別のケアは、長年の経験と知識によって培われ、年齢に関係なく価値があるものです。高齢化社会が進む中で歯科衛生士の役割はますます重要となっており、AIの進化によっても代替されにくい職業でしょう。

また、歯科衛生士は柔軟な働き方ができる職業です。勤務時間の調整やブランクがある方の復職支援など、幅広い年代の歯科衛生士が働きやすい環境が整いつつあります。そのため、長期間にわたってキャリアを続けることが可能です。

当院では、歯科衛生士を募集しています。私たちと一緒に働き、患者さまの口腔健康を支える重要な役割を果たしてみませんか。

歯科衛生士の仕事に興味がある方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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