歯科衛生士は何をする?仕事内容と1日の仕事の流れを解説!

歯科衛生士は何をする?仕事内容と1日の仕事の流れを解説!

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

笑顔の歯科衛生士

歯科医院では歯科衛生士が活躍しています。歯科医師の横についてテキパキと補助をしたり、歯磨きの方法を指導したりしている姿を見て「将来こんなふうに働きたい」と歯科衛生士の仕事内容に興味を持つ方方も少なくありません。

本項目では、歯科衛生士の仕事内容や1日の流れ、魅力について具体的に解説します。歯科衛生士の資格に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

歯科衛生士の仕事内容

歯磨きの指導をしている歯科衛生士

歯科衛生士は、患者さまの口腔内の健康をサポートする職業です。本項目では、歯科衛生士の具体的な仕事内容について見ていきましょう。

歯科衛生士の3大業務

歯科衛生士の主な仕事は以下の3つです。

  • 歯科予防処置
  • 歯科診療の補助
  • 歯科保健指導

それぞれの仕事内容について詳しく解説します。

歯科予防処置

歯科予防処置とは、虫歯や歯周病を防ぐための処置のことです。虫歯や歯周病で歯を失う方が多いので、これらの病気を防ぐことは非常に重要です。

具体的な仕事内容の一部は、次のとおりです。

  • フッ素塗布
  • 歯石除去
  • 機械的歯面清掃

フッ素を塗布して歯を強化したり、歯茎の上についている歯石を専用の機械や器具を使って除去します。さらに、機械を使って歯を隅々まで磨く機械的歯面清掃も行います。普段患者さまが自分では磨けない箇所をきれいに清掃し、虫歯や歯周病を防ぐのです。

歯科診療の補助

歯科診療の補助は、歯科医師の治療をサポートする仕事です。一例は次のとおりです。

  • 器具や薬剤の準備・受け渡し
  • カルテの準備(歯科医師の指示のもと記入することもある)
  • バキュームで唾液や水を吸い取る
  • ライトを合わせる

治療内容を把握し、歯科医師の動きを見ながら迅速にサポートしなければなりません。歯科医師との連携はもちろん、治療に関する深い知識も必要です。

治療中は、思いがけないことが起こる場合もあります。状況に合わせて、臨機応変に対応することが大切です。

歯科衛生士は、治療中に患者さまと歯科医師をつなぐ潤滑油の役割も果たします。患者さまは「治療が不安」「歯科医師に直接相談するのは気が引ける」と感じていることも少なくありません。

歯科衛生士が患者さまの気持ちを汲み取って歯科医師に伝えることで、コミュニケーションを円滑に進めるのです。

歯科保健指導

歯科保健指導は、口腔内の健康について指導しサポートする仕事です。一例は以下のとおりです。

  • ブラッシング指導
  • おやつや食事の指導
  • 食育支援
  • 嚥下機能訓練

歯科保健指導は、歯科医院だけでなく幼稚園や学校、介護福祉施設など、さまざまな場所で行います。歯科衛生士は、口腔内の状況、患者さまの年齢、生活環境などを考慮して指導しなければなりません。

例えば、同じブラッシング指導でも、状況が異なると指導する内容も変化します。混合歯列期の児童や歯科矯正治療中の方、歯周病を患っている方、寝たきりになっている方など、人によって状況が異なるので同じ指導をしても意味がないのです。

相手の状況に合わせて指導するためには、幅広い知識とともに、相手のことをよく知ろうとする姿勢が欠かせません。また、新しい情報を常に取り入れることも大切です。

3大業務以外の仕事内容

歯科衛生士は、上記の3大業務以外にもさまざまな業務をこなします。器具を滅菌消毒したり、器具や薬剤を管理したり、医院内を掃除したりなど、多くの業務があるのです。

歯科医院によっては、受付や会計も歯科衛生士が行っています。歯科医院全体の治療の流れを把握し、臨機応変に対応する必要があるでしょう。

歯科衛生士がしてはいけない仕事

歯科衛生士は医院内で多くの業務を任されていますが、できない仕事もあることを覚えておきましょう。歯科衛生士がしてはいけない仕事は、絶対的歯科医行為です。

絶対的歯科医行為とは、歯科医師だけが行える医療行為のことです。絶対的歯科医行為の一例は、次のとおりです。

  • 歯を削る
  • メスで歯茎を切開する
  • 抜歯
  • 歯の神経を抜く
  • 麻酔注射を打つ
  • レントゲン撮影をする(レントゲンのボタンを押す)

一方で、歯科医師の指示・指導のもとであれば歯科衛生士が行える医療行為もあります。それを相対的歯科医行為といい、一例は次のとおりです。

  • 歯石の除去
  • ホワイトニング
  • 歯茎の表面に表面麻酔を塗る

歯を削ったり抜いたりするような治療は、絶対的歯科医行為にあたります。レントゲン撮影のボタンを押すことも、歯科衛生士にはできません。また、歯科衛生士に許されている相対的歯科医行為も、歯科医師の指示・指導がなければ行えません。

歯科衛生士の1日の仕事の流れ

歯科衛生士の1日の仕事の流れイメージ

歯科衛生士の仕事内容は多岐に渡り、多くのことに対応しなければなりません。仕事の日は忙しく動き回るため「あっという間に1日が終わってしまった」と感じる人も多いです。

「歯科衛生士はどんな1日を過ごすのだろう」「休日はちゃんと休めるの?」と感じる方もいるのではないでしょうか。

歯科衛生士は、大学病院や歯科医院(歯科診療所)、介護福祉施設などさまざまな場所に就職して活躍しています。その中でも最も多い就職先は歯科医院で、90%以上の人が歯科医院に就職しています。

今回は、歯科医院に勤務している歯科衛生士の1日の流れを見ていきましょう。

<歯科衛生士の1日の流れ>

時間勤務内容詳細
8:30〜9:00出勤・業務開始時間までに仕事の準備
・朝礼をする
・予約制の歯科医院ではスケジュールを確認する
9:00〜9:30業務開始・3大業務を中心に仕事をこなす
13:00休憩・午前と午後の診療の間に休憩をとる
14:00〜15:00業務開始・午前と同様に3大業務を中心に仕事をする
19:00〜20:00仕事終了・器具の滅菌や掃除

歯科衛生士は、朝の準備や治療、掃除と忙しい毎日を過ごしています。

しかし、夜勤はなく決まった時間に帰宅できることが多いため、1日のルーティーンを組みやすいと感じる方も多いです。

休日の過ごし方

基本的には歯科衛生士は深夜勤務がなく、休日出勤もほとんどありません。休日はプライベートな時間を楽しめます。自分の趣味を満喫したり、家族との時間を大切にしたりする人も少なくありません。

勉強会に参加して知識を増やしている歯科衛生士もいます。

歯科衛生士の仕事の魅力

歯磨きの指導をしている歯科衛生士

歯科衛生士の仕事は、たくさんの魅力があります。本項目では、歯科衛生士の仕事の魅力に迫りましょう。

国家資格である

歯科衛生士の免許は国家資格で、厚生労働大臣によって任命されています。国家資格を持っているとその分野において十分な知識とスキルを持っていると証明できるため、信用性が増すでしょう。

取得した資格は一生有効です。資格を持っていると、歯科業界や福祉業界などいろいろな場所で活躍できます。

日本全国どこでも働ける

歯科衛生士の求人は多く、日本全国どこででも働けます。日本のどこに行っても歯科医院は存在し、多くの募集があるのです。

何らかの理由で離職しても、再就職は難しくないでしょう。「就職先が合わなかったらどうしよう」「引越しした後の就職先はどうしよう」と、働き先について悩まなくて良いのは大きなメリットです。

また、フルタイム勤務、パート勤務など仕事形態も選びやすいので、ライフスタイルに合わせた働き方ができるでしょう。

プライベートも充実しやすい

歯科衛生士は医療関連の仕事ですが、プライベートも充実しやすい特徴があります。

一般歯科に勤めている場合、夜勤や休日出勤がほとんどありません。予約制の歯科医院では勤務時間が大きく変わることはないので、1日のルーティーンを守れます。

さらに、休日がはっきりとしているため「美容院に行きたい」「友達とカフェに行きたい」「ショッピングを楽しみたい」など、スケジュールを立てやすいです。趣味の時間を楽しんだりリラックスして過ごしたり、家族との時間を過ごしたりと、休日を満喫できるでしょう。

仕事にやりがいを感じやすい

歯科衛生士の仕事は、人の口腔内の健康を維持することです。責任を伴う仕事が多く、やりがいを感じやすいでしょう。

自分が担当した方が「よく噛めるようになった」「自分で歯磨きが上手にできるようになった」と喜んでいる様子を見る機会も多く満足感を得られます。歯科衛生士として勤務している人の多くは、仕事にやりがいを感じ自分の仕事に誇りを持っているのです。

結婚や出産後も続けやすい

先ほども少し触れましたが、歯科衛生士は全国どこでも働けるため、結婚や出産など、生活に大きな変化が起きたときでも仕事を続けやすいです。特に、出産後は一度退職し育児が落ち着いてから再就職する人も少なくありません。

「次の就職先は見つかるだろうか」と心配しなくて良いので、子育てを十分に楽しめるでしょう。

キャリアアップできる

歯科衛生士はキャリアアップも目指せます。小児歯科、審美歯科、矯正歯科、介護訪問など、多くの専門分野があるのでさまざまな分野に特化して専門性を高められます。嚥下機能訓練のスキルを極めて、福祉施設で活躍することもできるでしょう。

まとめ

笑顔の歯科衛生士

歯科衛生士の仕事内容は、3大業務である予防処置、歯科診療の補助、歯科保健指導を中心に広範囲にわたります。資格を持ったプロとして、患者さまの口腔内の健康を守ることに貢献しています。

大変な仕事ですが、その分やりがいを感じやすく誇りを持って仕事をしている人は少なくありません。また、プライベートも充実しやすく、再就職しやすいというメリットもあります。

当院でも、歯科衛生士を募集しています。仕事もプライベートも充実させたい方や、誰かの役に立つ仕事をしたい方、専門性の高い仕事をしたい方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にご連絡ください。

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