親知らずの抜歯の値段は?抜かなくてもいいケースも紹介
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
親知らずの抜歯は、多くの人が経験する可能性のある処置ですが、その値段や必要性については疑問を持つ方も多いでしょう。親知らずの抜歯の値段は、親知らずの生え方や状態などによって異なります。
また、必ずしもすべての親知らずを抜歯しなければならないわけではありません。生え方や状態によっては、抜かずに経過観察をすることもあるのです。
この記事では、親知らずの抜歯にかかる値段の目安や抜歯が必要なケースについて解説します。親知らずの抜歯の流れについても解説しますので、親知らずを抜歯すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずとは
親知らず(智歯)とは、通常18歳〜20歳前半にかけて生えてくる最も奥にある大臼歯のことを指します。上下左右に1本ずつ、合計4本あります。4本すべて生える方もいれば、生えてこない方もいます。
現代人の顎は進化の過程で小さくなっているため、親知らずが正常に生えるスペースが十分に確保できない場合が多く、その結果、さまざまな問題を引き起こすことがあります。
親知らずの抜歯の値段は?
親知らずの抜歯にかかる値段は、抜歯の難易度や親知らずの状態、また保険適用の有無などにより異なります。以下に、一般的な値段の目安を紹介します。
保険が適用される場合
親知らずの抜歯は、多くの場合、健康保険が適用されます。保険が適用される場合、単純な抜歯であれば1,500円〜3,000円程度が目安となります。
一方で、親知らずが埋まっている場合や、骨を削る必要がある場合では、5,000円〜7,000円程度かかるでしょう。
保険が適用されない場合
矯正治療や移植などのために親知らずを抜歯する場合は、保険が適用されません。自費診療になるため、値段は高くなります。保険適用外の抜歯では、1本あたり5,000円〜2万円程度が目安です。
親知らずを抜かなくてもいいケース
親知らずは、多くの人にとって抜歯が必要とされることが多いですが、すべての親知らずが必ずしも抜歯が必要なわけではありません。以下のような場合、親知らずを抜かなくても問題がないと判断されることがあります。
正常に生えていて問題がない場合
親知らずが正しい位置にまっすぐ生えており、隣接する歯や周囲の組織に悪影響を与えていない場合は、抜歯をする必要はありません。このような親知らずは、ほかの歯と同じように機能しており、特に問題が発生しない限り、無理に抜く必要はないと考えられます。
周囲の歯茎に炎症がない場合
親知らずの周囲の歯茎に炎症や痛みがなく、清潔に保たれている場合も、抜歯をする必要はありません。ふだんからしっかりと親知らずのケアを行うことで、健康な状態を維持できることがあります。
完全に埋まっていて影響がない場合
親知らずが顎骨の中に完全に埋まっており、周囲の歯や組織に影響を及ぼしていない場合も、抜歯をしないケースがあります。顎骨の中に埋まっている親知らずは、将来的に問題が発生するリスクが低いため、定期的に観察するだけで十分な場合があるのです。
高齢や全身の健康状態が悪い場合
患者さんが高齢である場合や全身の健康状態が悪い場合に、親知らずを抜くと身体に負担をかける可能性があります。そのため、親知らずが特に問題を引き起こさない限りは、抜かずに様子を見ることがあるのです。
親知らずを抜いたほうがいいケース
親知らずは、必ずしも抜く必要があるわけではありませんが、以下のような場合には抜歯が推奨されます。これらのケースでは、親知らずがさまざまな問題を引き起こすリスクが高いため、早めに対応する必要があるでしょう。
親知らずが横向きに生えている場合
親知らずがまっすぐではなく、横向きや斜めに生えている場合、隣接する歯に強い圧力をかける可能性があります。
この状態を放置すると、隣の歯が押されて歯並びが乱れたり、歯根が損傷したりする可能性があります。また、噛み合わせにも悪影響を与えることがあり、こうしたケースでは、親知らずを抜くことが推奨されます。
親知らずが部分的にしか生えていない場合
親知らずが部分的にしか生えていないと、周囲に細菌が溜まりやすくなります。この状態を放置すると、細菌感染が起こりやすく、歯周病や虫歯のリスクが高まります。特に、親知らずの周囲に痛みや腫れが生じている場合は、抜歯が必要となることが多いです。
親知らずが正しい位置に生えていない場合
親知らずが正しい位置に生えていないと、噛み合わせが悪くなり、ほかの歯に負担がかかる可能性があります。頭痛や顎関節症の原因となる可能性があり、将来的なリスクを避けるために抜歯をするケースがあるのです。
親知らずが虫歯になっている場合
親知らずは、歯列の最も奥に位置しているため、ブラッシングが難しく、虫歯になりやすいです。親知らずが虫歯になると、治療が困難なことが多く、周囲の歯や歯茎に悪影響を及ぼす可能性が高いため、抜歯が選択されることがよくあります。
親知らずを抜歯するときの流れや痛み
親知らずの抜歯は、多くの人にとって不安や緊張を伴うものですが、実際の手順を知ることで安心して処置を受けられるかもしれません。以下に、親知らずを抜歯する際の一般的な流れと痛みについて解説します。
診察と説明
親知らずの抜歯を行う前に、まず歯科医師によって診察が行われます。レントゲン撮影をして、親知らずの位置や状態、周囲の歯や神経との関係を確認します。これにより、抜歯の難易度や必要な処置が判断されます。
診察後、患者さんに対して抜歯の手順や予想される痛み、術後のケアについて説明をし、不安を軽減するためのアドバイスをします。
麻酔
抜歯の際には、まず局所麻酔をします。そのため、麻酔が効いている間は痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が効くまでには数分かかりますが、麻酔が効けば抜歯をする際の痛みをしっかりと抑えることができます。
場合によっては、静脈内鎮静法が用いられることもあります。これにより、さらにリラックスした状態で手術を受けることができます。
親知らずの抜歯
麻酔が効いたら、親知らずを抜歯します。抜歯の手順は、親知らずの位置や状態により異なります。親知らずが正常に生えている場合は、専用の器具を使って簡単に抜けるケースもあります。
一方で、親知らずが埋まっている場合や歯の形状が複雑な場合は、歯茎を切開して骨を削るなど、外科的な手術が必要となることもあります。この場合も麻酔をするため痛みを感じることはほとんどありませんが、振動や圧力を感じることがあります。
術後の処置と経過観察
抜歯をしたら傷口を縫合し、ガーゼを噛んで止血を行います。抜歯後、麻酔が切れると痛みが出ることがあります。その際は、歯科医院から処方された痛み止めを服用して痛みを管理します。
術後の腫れや痛みは通常2〜3日程度で落ち着くでしょう。抜歯後は、無理せず安静に過ごすことが大切です。
また、抜歯後は一定期間、硬いものや刺激物の摂取を避け、患部を清潔に保つ必要があります。経過観察のために、数日後に再診が行われ、傷の治り具合や感染の有無を確認します。
まとめ
親知らずの抜歯の値段は、親知らずの状態や生え方、抜歯の難易度によって異なります。保険が適用される場合は1,500円〜7,000円程度で、複雑なケースではそれ以上かかることもあります。
一方、保険適用外の場合には、1本あたり5,000円〜2万円程度と高額になることもあります。
親知らずの抜歯が必要なケースとしては、歯が横向きに生えて隣接する歯に影響を与える場合や、部分的にしか生えておらず、炎症や感染のリスクが高い場合などが挙げられます。
一方、親知らずが真っすぐに生えている場合や顎骨に埋まっていて将来的なリスクが低い場合には、抜かなくても良いこともあります。
親知らずの抜歯を検討する際には、歯科医師と十分に相談したうえで最適な判断をすることが重要です。
親知らずの抜歯を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。