前歯をインプラントにする前に知っておきたいことまとめ

前歯をインプラントにする前に知っておきたいことまとめ

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

前歯をインプラントで治療した女性

欠損した歯を、天然歯に近い構造で回復させられる治療方法として注目されているのがインプラントです。インプラント治療には外科手術が伴い、特に前歯の場合は難易度が高いといわれています。

今回は、前歯のインプラント治療のメリット・デメリットや注意点、難しいとされる理由について解説します。治療期間や費用、インプラント以外の治療方法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

前歯をインプラントにするメリット・デメリット

前歯をインプラントにするメリット・デメリットのイメージ

前歯をインプラントにすることには、様々なメリットとデメリットがあります。

前歯のインプラントのメリット

ここでは、前歯のインプラントのメリットについてご紹介します。

審美性が高い

審美性の高さが、インプラントのメリットの一つに挙げられます。インプラントの人工歯はセラミックで作られることが多いため、天然歯と同じレベルの色調や光沢感を再現できるのです。

また、セラミックは耐久性が高いので、長期にわたって高い審美性を保つことができます。

噛み心地が良い

インプラントは人工歯根を顎骨に埋め込み固定させるため、天然歯と同等の咬合力を発揮できます。硬い食べ物でもしっかりかむことができ、食事を楽しみやすい点は大きなメリットです。

また、人工歯根があることによって咀嚼の際の刺激がしっかりと顎の骨に伝わり、骨が痩せるのを防げるでしょう。

周りの歯に負担をかけない

インプラントは、顎の骨の中に人工歯根を埋め込んでしっかり固定するため、独立して機能します。ブリッジのように、失った歯の両隣の歯を削る必要がありません。周りの健康な歯に影響を与えない点は、インプラントのメリットといえます。

耐久性が高い

ほかの治療法に比べて寿命が長いことも、インプラントの魅力です。一般的には、部分入れ歯は5年程度、ブリッジは7~8年程度が平均的な寿命といわれています。

インプラントは、定期的な歯科医院でのメンテナンスと毎日のケアを続けていれば、10〜15年以上使用し続けることができます。

前歯をインプラントにするデメリット

前歯のインプラントには様々なメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。

費用が高い

インプラント治療は外科手術を伴いますが、基本的には保険が適用されません。自由診療で全額自己負担になるため、治療費が高額な傾向にあります。骨造成などの追加の処置が必要な場合は、さらに高額になるでしょう。

定期検診が必要

インプラント治療後も定期的に歯科医院を受診し、メンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスでは、口腔内のクリーニングやインプラントのチェックを行います。

定期的に口腔内の確認を受ければ、問題が起きた場合も早急に発見・対処できます。定期健診の適切な頻度は患者さまによって異なります。歯科医師に指示されたタイミングで受診しましょう。

前歯をインプラントにするのが難しい理由

前歯をインプラントにするのが難しい理由について説明する女性

インプラント治療の中でも、前歯は難易度が高いとされている部分です。その理由の一つが、前歯の顎は骨が薄いという点にあります。前歯部分は奥歯に比べて支えとなる顎の骨や歯茎が薄く、インプラント体の埋入が困難な場合があるのです。

また、見た目の印象に大きな影響を及ぼす前歯の治療においては、機能性だけでなく審美性も求められます。周囲の自然な歯と比べても、違和感のない仕上がりが求められるため高度な技術が必要です。

前歯のインプラント治療が難しいケース

前歯のインプラント治療は、誰でも受けられるわけではありません。場合によっては断られるケースもあるでしょう。

前歯のインプラントが難しいとされているケースは、以下の通りです。

  • 顎の骨の量が不十分
  • 全身疾患がある
  • 妊娠中
  • 18歳未満

インプラントを埋め込むためには、十分な骨の量が必要です。長期間歯を失ったままにしておくと、骨吸収が進み骨の量が不足することがあります。特に前歯の部位は骨が薄くなりやすいため、インプラント治療ができない場合があるのです。

骨を増やす骨造成などの処置を行えば可能になることもありますが、全ての患者さまに適応できるわけではありません。

また、全身疾患がある方や妊娠中の方も、インプラント治療が難しいとされています。

糖尿病や心疾患のある方は、術中の管理や術後のインプラントの安定が難しいなどの理由から、インプラント治療が難しいとされているのです。妊娠中の方は、麻酔などの薬の影響が母子に及ぶ可能性があるため、出産後の治療が推奨されています。

他にも、顎の成長が終わっていない可能性が高い18歳未満の方も、インプラント治療が難しいでしょう。成長途中の顎にインプラントを埋入すると、噛み合わせや歯並びなどに影響を及ぼす可能性があるためです。

前歯をインプラントにする方法と流れ

前歯をインプラントできるかレントゲンで確認する様子

ここでは、インプラントの治療の流れについて詳しく解説します。

カウンセリング・検査

まず、カウンセリングで患者さまの治療に対する希望や疑問をお伺いし、治療方針を決めます。その後、レントゲンや歯科用CTで口腔内や顎の骨の状態をチェックし、インプラント治療が可能な骨の量があるかなどを検査します。

検査の結果をもとに治療計画が立てられ、患者さまが内容に納得したら、契約を結び治療を開始します。

一次手術

局所麻酔をして、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。手術時間はインプラントの本数により異なりますが、1本の場合は30分~1時間程度が目安です。基本的には入院の必要はなく、当日にお帰りいただけます。

治癒期間

埋入手術後は、人工歯根と骨がしっかり結合するのを待つ治癒期間を設けます。治癒期間は人によって異なりますが、一般的には3~6か月が目安です。治癒期間中は、1か月に1回程度の頻度で歯科医院を受診して術後の様子を確認します。

二次手術

人工歯根と骨がしっかり結合したら、人工歯根と人工歯を連結させるアバットメントを装着するための二次手術を行います。人工歯根を露出させてアバットメントを装着し、その後周囲の歯茎の治癒を待ちます。

人工歯の作製・装着

歯茎が落ち着いたら、人工歯を製作します。完成した人工歯の色や形、噛み合わせを確認した後、問題がなければ装着して治療は完了です。

治療が完了した後も、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けましょう。

前歯をインプラントにするのにかかる期間

前歯をインプラントにするのにかかる期間のイメージ

前歯のインプラント治療にかかる期間は、3か月~半年程度が目安です。

ただし、治療の内容や患者さまの口内の状態によって、必要な期間は異なります。例えば、インプラント治療は手術を1回行うものと2回行うものがあり、どちらの方法が用いられるのかでも期間が前後します。

また、顎の骨の厚みや量も治療期間を大きく左右します。顎の骨が不十分な場合は骨造成などの追加の処置が必要なため、治療期間が長引くでしょう。

ご自身の場合はどれくらいの期間が必要なのか、事前に歯科医師に相談し、納得したうえで治療を開始することが大切です。

前歯をインプラントにするのにかかる費用

前歯をインプラントにするのにかかる費用のイメージ

前歯をインプラントにする際にかかる費用は、1本あたり30~40万円程度が一般的な目安です。前歯だからといって費用が高額になるわけではなく、奥歯のインプラント治療の相場と差はありません。

ただし、目立ちやすい前歯は人に与える印象に大きく影響します。人工歯により審美性の高い素材を選択するケースが多いため、奥歯よりも費用が高くなる傾向にあるでしょう。

前歯をインプラントにする際の注意点

前歯をインプラントにする際の注意点のイメージ

以下で、インプラント治療をする際の注意点について解説します。

治療箇所で噛まない

インプラントと骨が結合するまでは、治療箇所で強く噛むことは避けましょう。待機期間は治療箇所に仮歯を装着するケースが一般的ですが、仮歯には実際に装着する人工歯ほどの耐久性はありません。

強い力がかかると外れる可能性が高いため、治療箇所での咀嚼は避けたほうが良いでしょう。逆側の歯で噛んだり柔らかい食べ物を摂取したりするなど、工夫することが大切です。

手術後は安静にする

手術した当日は、安静に過ごすことが重要です。術後はしばらく傷口から出血する可能性があるため、血流が良くなる運動や入浴、飲酒などは控えましょう。

傷口を舌や指で触れないようにするのも重要です。また、頻繁にうがいをすると、瘡蓋の役割をもつ血餅が剥がれ、止血が難しくなるため注意してください。

メンテナンスを怠らない

治療後は定期的に歯科医院に通い、口腔内の状態をチェックしてもらう必要があります。インプラントや周囲の骨の状態、上部構造を止めるネジの緩みなども確認してもらいましょう。

定期検診を怠ると、問題が生じていても気付けません。特に、インプラント周囲炎という疾患は、進行すると最悪の場合インプラントが脱落する可能性があります。

定期的に口腔内の確認やメンテナンスを受けることで、問題を予防したり早期に発見・対処したりできるでしょう。

インプラント以外の前歯の治療法

前歯の治療に使用する入れ歯

前歯を失った際、インプラント以外の治療として入れ歯とブリッジがあります。これらの治療方法は保険と自費の選択肢があるため、歯科医師と相談してご自身に合ったほうを選択すると良いでしょう。以下では、それぞれの治療法について解説します。

ブリッジ

欠損している歯の両隣の歯を削って、上から被せ物をして中央の欠損部分を補う治療方法です。欠損部の両隣の歯に被せ物をして固定するため、取り外しが可能な入れ歯よりも安定感があります。

ただし、両隣に健康な歯がない場合は治療できません。

入れ歯

入れ歯は取り外しが可能な義歯のことで、欠損部分の両隣の歯に留め金をかけて人工歯を支えます。保険の場合はインプラントに比べると非常に安価で製作できます。

しかし、支えとなる歯に負担がかかる点や寿命が短い点はデメリットです。

まとめ

インプラント治療で綺麗になった前歯を鏡で確認する女性

前歯のインプラント治療は、審美性と機能性を両立できる方法です。

しかし、顎の骨が薄いことなど、他の箇所以上に考慮すべき点が多くあります。また、インプラント治療を提供する歯科医院はそれぞれ有している技術や設備が異なるため、信頼できる歯科医院選びが重要です。

前歯のインプラントを検討する際は、信頼できる歯科医師としっかり相談し、費用や期間、注意点などを理解したうえで治療を開始しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちらネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。

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