噛み合わせ治療の期間と費用はどのくらい?放っておくとどうなる?

噛み合わせ治療の期間と費用はどのくらい?放っておくとどうなる?

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

噛み合わせ治療の期間と費用のイメージ

「噛み合わせが悪いとどのような影響があるの?」「治療にはどれくらいの期間や費用がかかるのか?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。噛み合わせに違和感があるものの治療の重要性がわからず、そのまま放置している方もいるかもしれません。

しかし、噛み合わせの問題は、口内だけでなく体全体にもさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、噛み合わせの治療にかかる期間と費用、噛み合わせが悪いまま放置した場合に生じるリスク、そして治療のメリットとデメリットについて詳しく解説します。噛み合わせについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

噛み合わせ治療にかかる期間

噛み合わせ治療にかかる期間のイメージ

噛み合わせ治療にはさまざまな治療法があり、それぞれ適応症例や目的が異なります。治療期間は治療の種類や症状の程度に大きく左右されますが、一度の調整では解消しきれないケースが多く、通院を続けて治療を進めていくのが一般的です。

精密検査で噛み合わせが悪くなっている原因を診断したうえで、治療方法が決められます。

矯正治療

噛み合わせ治療で最も一般的に行われるのが、矯正治療です。歯が重なり合ってデコボコに生える叢生や上下の前歯が噛み合わない開咬など、歯並びが原因で噛み合わせが悪い場合には、歯列矯正を行います。

歯列矯正にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などがあり、矯正装置を用いて歯を少しずつ移動させ、歯並びと噛み合わせを整えていきます。

患者様の歯並びの状態や歯が動く速度にもよりますが、治療期間は1年半〜3年程度が目安です。矯正治療終了後は、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために保定を行います。保定装置であるリテーナーを用いて、矯正治療と同程度の期間行うことが多いでしょう。

ただし、患者様によって必要とされる期間は異なるので、歯科医師に決められた期間リテーナーを装着してください。

外科治療

顎の骨や骨格が原因で噛み合わせが悪い場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正では対応できません。その場合、外科手術を行って噛み合わせを整えます。

上顎または下顎の骨を切り出して位置や形状を調整します。外科的な処置のため、全身麻酔の使用や入院が必要になるのが一般的です。手術後には矯正治療を併用し、最終的な噛み合わせを整えます。

手術を含む入院期間は1〜2週間程度ですが、その後の矯正治療なども含めると、2年〜4年程度の治療期間が必要となる場合が多いでしょう。

スプリント療法

スプリント療法も噛み合わせの治療の一つです。噛み合わせのずれによる顎関節への負担が大きく顎関節症になっている場合や、歯ぎしりや食いしばりが原因で筋肉や関節の痛みが生じている場合に行われます。

スプリント療法では、患者様の歯の型取りをしてマウスピースを作製し、夜間や睡眠時に一定時間装着していただきます。これにより、顎関節や咬筋の緊張を緩和し、噛み合わせによる負担を軽減できるのです。

スプリント療法では、一般的に数ヶ月〜1年程度マウスピースの装着が求められます。定期的に歯科医院で状態を確認し、必要に応じてスプリントの調整を行って噛み合わせを整えていきます。

補綴治療

すり減った歯や欠損した歯などがあり、噛み合わせのバランスが崩れている場合には、補綴(ほてつ)治療が行われます。補綴とは、歯を人工的な材料で補い、噛む機能や見た目を改善して口腔内の健康を維持できるようにする治療方法です。

補綴物を用いた治療には、歯全体を覆う被せ物であるクラウンや、欠損箇所の骨に人工歯根を埋め込み上に人工歯を装着するインプラントなど、様々な種類があります。いずれも補綴物を使用して歯の欠損を補い、噛み合わせの高さや形状を調整する方法です。

クラウンは、歯を被せ物に合う形に整えてから型取りをして作製します。完成するまでに複数回の通院が必要で、1ヶ月〜2ヶ月程度が目安ですが、歯の状態によってはさらに長くなる可能性もあるでしょう。

インプラントは外科手術が伴い、骨と人工歯根の定着期間なども必要です。そのため、3ヶ月〜1年程度かかるでしょう。

噛み合わせ治療にかかる費用

噛み合わせ治療にかかる費用のイメージ

それぞれの噛み合わせ治療にかかる費用相場を説明します。

矯正治療の費用

費用は治療方法や通院回数によって異なります。ワイヤー矯正は50万円〜120万円程度、マウスピース矯正は60万円〜150万円程度です。

また、歯列矯正は基本的には保険が適用されず自由診療となります。そのため、歯科医院によっても設定されている金額が異なるでしょう。

外科処置の費用

外科処置での噛み合わせの治療は、健康保険が適用されれば自己負担が3割の場合、60〜80万円程度です。自費診療の場合は、一般的に100万円以上程度かかるとされています。

スプリント療法の費用

スプリント療法での噛み合わせ治療にかかる費用は、使用するマウスピースの種類によっても異なりますが、保険適用であれば数千円〜1万円程度が一般的です。自費の場合は1万円〜3万円程度かかることが多く、顎の状態によってはさらに高くなることもあります。

補綴の費用

補綴の費用は治療方法や補綴物の素材、治療の範囲によって大きく変動します。例えば、クラウンの素材は保険適用の場合レジンに限られます。そのため、3割負担で3,000〜5,000円程度です。

しかし、自費診療の場合は様々な素材から選択できます。素材によって費用は大きく異なるため、費用相場も5万円〜15万円程度と幅があります。

また、インプラントの場合は基本的には保険が適用されず、自費診療となります。費用の目安は1本あたり30万円〜50万円程度で、使用する人工歯の素材や歯科医院によって変動するでしょう。

噛み合わせが悪いまま放っておくと

噛み合わせが悪いまま放っておくと起こるリスクに驚く女性のイメージ

噛み合わせが悪い状態を放置すると、さまざまな問題が生じる可能性があります。放置するリスクは、以下のとおりです。

顎関節症を引き起こす

不適切な噛み合わせは、顎の関節に過度な負担をかけ、顎関節症を引き起こすことがあります。

顎関節症は、顎の痛みや音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が現れ、放置すると悪化する恐れがある疾患です。症状が進行すると、食事や会話など日常生活にも支障をきたすため、早期の治療が求められます。

歯のすり減りや欠けの原因になる

噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な負荷がかかって損傷しやすくなります。歯の損傷が進むと虫歯や歯周病のリスクも高まるため、早めに歯科医院を受診して噛み合わせを整えておきましょう。

顔の形が変わるリスクがある

長期間にわたって噛み合わせが悪い状態でいると、顔の筋肉が過剰に緊張し、顔のゆがみやエラの張りが生じることがあります。顔のバランスが崩れると、見た目の印象にも影響を与え、コンプレックスに感じるかもしれません。

また、表情筋の緊張により顔全体の筋肉が凝り固まることで、慢性的な頭痛や肩こりの原因になる可能性もあります。噛み合わせは審美面だけでなく健康面にも影響を与える重要な要素といえます。

消化器官に負担がかかる

噛み合わせが悪いと、食べ物を十分に噛み砕けないまま飲み込むため、胃腸に負担がかかりやすくなります。消化不良が続くと、胃もたれや腹痛を引き起こす恐れがあるでしょう。

よく噛んで食事を楽しむためにも、噛み合わせを整えることが大切です。

噛み合わせ治療を受けるメリット

噛み合わせ治療を受けるメリットのイメージ

噛み合わせ治療には、歯や顎の機能だけでなく全身の健康に良い影響を与えるさまざまなメリットがあります。

口内環境が改善する

正しい噛み合わせになることで、歯並びや噛み合わせのバランスが整い、口腔内の衛生状態が向上します。噛み合わせが改善されると歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながるのです。

さらに、歯のすり減りや損傷も減少するため、口内の健康を長期間維持しやすくなります。

顎関節症や筋肉の痛みが緩和する

噛み合わせ治療を行うと、顎や周辺の筋肉にかかる負担が軽減され、顎関節症や表情筋の緊張による痛みが改善されることがあります。また、顔の筋肉がリラックスすることで、頭痛や肩こりが和らぐ効果も期待できるでしょう。

審美性を改善できる

噛み合わせが整うと、顔の輪郭のバランスが良くなることがあります。また、噛み合わせの改善によって、エラの張りの解消などの効果も期待できるでしょう。

噛み合わせ治療を受けるデメリット

噛み合わせ治療を受けるデメリットのイメージ

噛み合わせ治療にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットも考慮したうえで治療を受けることが大切です。

費用が高額になる可能性がある

矯正や外科的な噛み合わせ治療は、自費診療となるケースが多いため費用が高額です。

特に、矯正治療など長期間かかるものは、その分費用の負担も大きくなります。総額をしっかり確認し、分割支払いやデンタルローンなどご自身にあった支払い方法を検討し、無理なく治療を継続できるようにしましょう。

治療期間が長期になる

噛み合わせ治療は一度で完了するものではなく、数ヶ月から数年単位で通院を続ける必要がある場合がほとんどです。矯正治療や外科的な手術を含む治療では、長期の通院が必要となるため、通院が困難な場合や早急に噛み合わせを改善したい方には、デメリットかもしれません。

日常生活へ影響がある

治療中の装置の装着や通院による生活の制約があることも、噛み合わせ治療のデメリットといえます。

例えば、固定式の矯正装置は外れたり壊れたりするリスクがあります。そのため、食事の際は硬いものを避けたり、スポーツの際に衝撃を受けないように注意したりしなければいけません。

また、矯正装置を装着すると、違和感が生じたり一時的に発音しにくくなったりする場合があるため、慣れるまで不便に感じることもあるでしょう。

まとめ

噛み合わせの治療でスッキリ姿勢のよい女性

噛み合わせは、口腔内や顎関節だけでなく、消化や全身の姿勢バランスなどにも影響を及ぼします。そのため、正しい噛み合わせに整えておくことが重要です。

しかし、治療には費用や治療期間、日常生活への影響といった考慮すべき点があります。噛み合わせに違和感がある方は、治療の必要性や適切な方法を早めに歯科医師と相談し、自分に合った治療計画を立てることが大切です。

噛み合わせ治療を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。

ホームページはこちらネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。

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