インビザラインでの失敗例と失敗しないための対策

インビザラインでの失敗例と失敗しないための対策

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。

マウスピースを持っている人

「インビザラインで失敗した」「インビザラインは思ったような仕上がりにならない」などの口コミを目にして、大丈夫なのかなと不安に思う方もいるでしょう。

インビザラインで使用する装置は透明であるため目立ちにくく、着脱可能なためストレスが少ないと人気の治療方法です。

しかし、なかには失敗だと感じるケースもあります。インビザラインでの失敗例にはどのようなものがあるのでしょうか。また、失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか。

今回は、インビザラインでの失敗例や失敗しないための対策について解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインイメージ

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発・販売されているマウスピースを使った矯正方法の一つです。

インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着し、歯科医師に指示されたタイミングで交換することで徐々に歯を動かします。

症状に合わせていくつかのプランがあり、使用するマウスピースの数や治療範囲などが異なります。お口の状態を検査したり、患者様の希望を聞いたりしながら症例に合わせたプランを歯科医師が提案します。

インビザラインの特徴

インビザラインには、以下のような特徴があります。

  • 矯正装置が目立ちにくい
  • 取り外しができる
  • 治療のゴールがイメージしやすい

それぞれくわしく解説します。

矯正装置が目立ちにくい

インビザラインでは透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくいです。従来のワイヤー矯正のように銀色のワイヤーやブラケットを歯の表面に装着しないので、矯正治療中ということがわかりにくい点は大きなメリットといえるでしょう。

「矯正中に見た目が変わってしまうのは仕方ない」と諦めていた人でも、見た目にストレスを感じることなく治療を進められます。

取り外しができる

「矯正中は装置が邪魔で食事がしにくいのでは?」「装置が邪魔になって歯みがきが難しそう」と思われている方も多いでしょう。

しかし、インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。1日20〜22時間の装着時間を守る必要がありますが、食事と歯磨きのときにはマウスピースを取り外すことができるのです。

そのため、これまでと変わらず食事を楽しめます。また、マウスピースを取り外して歯磨きもしっかりできるので、虫歯のリスクも抑えられます。

治療のゴールがイメージしやすい

インビザラインでは、クリンチェックと呼ばれる3次元のシミュレーションソフトを活用して治療計画を立てます。そのため、治療開始前に治療後の歯並びをシミュレーションで確認することができます。

歯が動く過程やゴールがイメージできると、治療に臨むためのモチベーションになったり、仕上がりへの要望を伝えやすくなったりするでしょう。

インビザラインでの失敗例

インビザラインでの失敗例イメージ

インビザライン治療後に失敗したと感じるケースがあります。次はインビザラインでの失敗例を確認しましょう。

インビザラインでの失敗例には、おもに以下のようなものがあります。

  • 出っ歯になった
  • 歯茎が下がった
  • 思ったような仕上がりにならなかった
  • 後戻りした

それぞれくわしく解説します。

出っ歯になった

ガタガタな歯列や八重歯の治療では、歯をきれいに並べるスペースを作るために抜歯をすることがあります。

しかし、抜歯が必要であるにも関わらず、非抜歯で無理に歯を並べようとすると歯のアーチを外側に広げるようにして並べることしかできません。その結果、歯が元の位置よりも前方に出て、出っ歯になったと感じることがあるのです。

歯茎が下がった

歯は歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる顎の骨に支えられています。歯列矯正では歯槽骨が吸収・再生を繰り返すことで少しずつ歯が移動していきます。

しかし、矯正治療で強い力をかけて無理に歯を動かそうとすると骨の吸収のペースに再生が追いつかず、歯茎が下がる症状である歯肉退縮が起こる恐れがあるのです。

また、歯周病や加齢などが原因で歯茎が下がっている場合は、すでに歯槽骨が薄くなっている可能性が高く、歯列矯正でさらに力をかけると歯茎が下がるリスクが高まります。歯茎が下がると、ブラックトライアングルという三角形の隙間ができる可能性もあるでしょう。

思ったような仕上がりにならなかった

マウスピースの装着時間を守らなかったり、非抜歯で無理に治療を進めたりすると、歯が計画どおりに動かず、思ったような仕上がりにならないと感じることがあります。

歯科医師とのコミュニケーションが不足しており、仕上がりのイメージに相違があると理想の仕上がりにならず失敗したと感じることもあるのです。

後戻りした

矯正治療後に後戻りを起こして失敗したと感じるケースもあります。後戻りとは、矯正治療後に歯が元の位置に戻ろうとする現象です。インビザラインに限らず、ワイヤー矯正などのほかの矯正方法でも後戻りのリスクがあります。

特に矯正を終えた直後は歯が不安定な状態であるため歯が動きやすいといわれています。そのため歯列矯正後は、数年間マウスピースやワイヤー型のリテーナー(保定装置)を歯に装着し、後戻りを防止する必要があります。

しかし、そのリテーナーの装着を怠ると後戻りが起こるリスクが高まるのです。

インビザラインで失敗しないためには

二本の歯ブラシとコップ

せっかく高いお金をかけてインビザラインで治療をしたのに、思ったような仕上がりにならなかったり、見た目が変わったりするのは残念でしょう。

最後に、インビザラインで失敗しないためにできる対策についてご紹介します。

  • 抜歯やIPRの必要性を理解する
  • セルフケアをしっかり行う
  • 自分に合った治療方法を選択する
  • マウスピースやリテーナーの装着時間を守る

それぞれくわしく解説します。

抜歯やIPRの必要性を理解する

矯正治療では、歯並びによって抜歯をしたり、IPRと呼ばれる歯と歯の間を削る処置を行なったりして歯を並べるスペースを作らなければいけないことがあります。

このような処置をせずに無理に矯正治療を進めると、出っ歯になったり歯がキレイに並ばなかったりなどの失敗のリスクがあることを覚えておきましょう。抜歯やIPRについて疑問点や不安点がある場合には歯科医師に確認してください。

セルフケアをしっかり行う

インビザライン矯正中に歯周病になると歯茎が下がる恐れがあります。歯周病の症状が進行すると歯槽骨が溶け、歯槽骨を覆っている歯茎が下がることがあるのです。

歯周病の主な原因は口内に残った汚れです。口内に汚れが残ると細菌が繁殖して、歯茎に炎症が起こるリスクが高まります。

そのため、矯正治療中は磨き残しのないように丁寧に歯磨きを行うことが非常に重要です。加えて、歯科医院でプロのクリーニングを受けるとより口内を清潔に保て、歯茎が下がるリスクを抑えられるでしょう。

自分に合った治療方法を選択する

症状によっては全体の歯を動かす全顎(全体)矯正が必要になったり、歯に強い力をかけやすいワイヤー矯正のほうが向いていると判断されたりすることがあります。

歯科医師は、歯並びの状態を診て患者様に合った治療方法を提案します。自分に合わない治療法にこだわりすぎると失敗する可能性が高まるため、自分に合った治療方法を選択することが重要なのです。

マウスピースやリテーナーの装着時間を守る

マウスピースやリテーナーを決められた時間装着することは、インビザライン治療の失敗を防ぐためには非常に重要です。1日のなかで何度も取り外すと装着時間が短くなり、矯正治療の失敗につながることがあります。

マウスピースは基本的に食事と歯磨きのとき以外は装着してください。リテーナーも、歯科医師に指示された時間装着するようにしましょう。

まとめ

マウスピースを装着している人

インビザライン矯正では失敗するケースもあります。なかには、思ったような仕上がりにならなかったり、出っ歯になったりするケースもあるのです。

しかし、失敗するのには原因があり、対策をすることで失敗のリスクを抑えることができます。「インビザラインで失敗したらどうしよう」と不安に思っている方は。ぜひこの記事でご紹介した内容を参考にしてください。

インビザラインを検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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