セラミック歯の種類ごとの値段とは?保険適用や医療費控除について
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
虫歯治療などで歯を削った際、欠損した部分には詰め物や被せ物が必要です。保険診療で使用できる素材は限られるため、近年ではセラミック歯を選択する方が増えています。
歯科治療にセラミックの歯を検討されている方のなかには、値段が気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、セラミック歯の種類ごとの値段について解説します。セラミック歯が高額な理由や、それでも選ばれる理由についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
セラミック歯の種類と値段相場
セラミック歯にはいくつか種類があり、それぞれ値段は異なります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、値段だけでなく特徴も踏まえて選択する必要があります。ここでは、セラミックの歯の種類と値段について解説します。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミックだけでできた素材です。白く透明感があるため、天然の歯のような見た目を再現できます。また、表面に汚れが付着しにくく、劣化しにくいことから虫歯が再発するリスクが低い点もメリットです。
一方で、強い衝撃を受けると割れることがあります。
オールセラミックの詰め物の値段は1本あたり5万〜10万円程度、被せ物の値段は1本あたり8万〜20万円程度が相場です。
ジルコニア
ジルコニアとは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高い素材です。そのため、噛み合わせたときに強い力が加わる奥歯に使用される傾向があります。
ただし、天然歯より硬いため、噛み合わせの歯が傷つく可能性があります。
ジルコニアの詰め物の値段は1本あたり4万〜10万円程度、被せ物の値段は1本あたり10万〜20万円程度が相場です。
e-max
e-maxとは、ニケイ酸リチウムガラスを使用したセラミックの一種です。ガラス素材を使用しているため透明感があるのが特徴です。また、強度が天然の歯と同程度であるため、噛み合わせの歯がすり減る心配がありません。
一方で硬いものを噛んだり、強い衝撃が加わったりすると割れる可能性がある点はデメリットといえます。
e-maxの詰め物の値段は1本あたり4万〜8万円程度、被せ物の値段は1本あたり7万〜15万円程度が相場です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックとは、セラミックと歯科用プラスチックを混ぜ合わせた素材です。歯科用プラスチックを含んでいるため、ほかのセラミック歯より安価なのが特徴です。また、セラミックが混ぜられているため、審美性が高いのもメリットといえます。
一方で、歯科用プラスチックが含まれているため、変色しやすいという点はデメリットといえるでしょう。
ハイブリッドセラミックの詰め物の値段は1本あたり3万〜5万円程度、被せ物の値段は1本あたり4万〜8万円程度が相場です。
メタルボンド
メタルボンドとは、金属のフレームをセラミックで覆った被せ物です。内側に金属を使用しているため強度が高いのが特徴です。また、外側にはセラミックを使用しているため天然の歯のような見た目になります。
一方で金属を使用しているため、経年劣化で金属が溶け出すと、金属アレルギーを発症したり歯茎が変色したりする可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
メタルボンドの値段は1本あたり8万〜15万円程度が相場です。
セラミック歯が高額な理由
セラミック歯の値段だけ聞くと高額なので驚くかもしれませんが、セラミック自体の値段、製造工程の複雑さから考えるとやむを得ない価格設定とも言えます。ここでは、セラミック歯が高額な理由について解説します。
材料のコストがかかる
セラミック歯には高品質な素材が使用されます。また、型取りに使用する印象材や接着用のセメントも品質の高いものが使用されるため高額になるのです。
製造のコストがかかる
セラミック歯は歯科技工士が手作業で丁寧に作製します。患者さんの歯にしっかり適合するように一つひとつ丁寧に作製するため、手間と時間がかかるのです。これも、セラミック歯が高額になる理由といえます。
自由診療である
自由診療であることもセラミック歯が高額な理由です。セラミック治療は審美目的の治療であるため、基本的に保険が適用されません。自由診療となるため、治療費は全額自己負担となります。
高額でもセラミック歯が選ばれる理由
セラミックの歯は高額ですが、それでも選ばれるのには理由があります。ここでは、高額でもセラミックの歯が選ばれる理由について解説します。
審美性が高い
セラミックの歯は透明感と艶があり、天然の歯のような見た目を再現できます。経年劣化による変色がなく、きれいな状態を保てるため、高額であっても選ばれるのです。
虫歯になりにくい
セラミックの歯の表面はツルツルしているため汚れがつきにくいです。また、天然の歯との間に段差ができにくいことから虫歯が再発するリスクも抑えられます。しっかりとケアをすることでセラミックの歯を長く使用できる点も大きなメリットです。
金属アレルギーでも使用できる
セラミック歯のなかには金属を含まないものがあります。金属を含まないセラミック歯を選択すれば、金属アレルギーの症状が現れることはありません。
ただし、メタルボンドは金属を使用しているため、金属アレルギーの方や金属アレルギーの疑いがある方は避けたほうがよいでしょう。
セラミック歯は保険が適用される?
セラミック歯は基本的に保険が適用されません。
しかし、ハイブリッドセラミックは条件を満たすことで保険が適用されるケースがあります。CAD/CAMシステムでハイブリッドセラミックブロックを削って作製されたものであれば保険が適用されます。
10年前まで保険が適用されるのは銀歯が主でしたが、その後、歯の位置によってはCAD/CAM冠に保険が適用されるようになり、2024年現在ではほとんどの歯に保険が適用されるようになりました。
詰め物の場合、前から4・5番目までの歯は保険が適用され、6番は7番の歯が上下4本残っている場合は保険が適用されます。
被せ物の場合は、5番目までの歯であれば保険が適用され、6番の歯は7番目の歯が上下4本残っている場合に限り保険が適用されます。また、金属アレルギーがある場合は診断書があれば6・7番の歯も保険適用の対象となります。
詳しくは治療を受ける歯科医院で確認してください。
セラミック歯は医療費控除の対象となる?
医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超える場合に、確定申告することで税金の一部が還付される制度です。医療費控除の制度を活用することで、経済的な負担を軽減できます。
虫歯など歯の治療のためにセラミック歯を入れた場合は、医療費控除の対象になります。治療費や薬局で処方された薬代のほか、通院のために利用したバスや電車の交通費も含まれます。なお、ご自身の医療費だけでなく、生計を一にするご家族の医療費も合算可能です。
ただし、治療ではなく、歯を白くしたいなどの審美目的でセラミック治療を行った場合は医療費控除の対象外になります。また、交通費は医療費控除の対象ですが、自家用車で通院した場合にかかるガソリン代や駐車場代は対象になりません。
まとめ
セラミック歯にはさまざまな種類があり、それぞれ値段は異なります。基本的にどの種類も保険が適用されないため、費用は高額です。
しかし、セラミックの歯の値段は高額ですが、保険が適用される詰め物・被せ物よりも見た目が美しく、虫歯が再発しにくいことから多くの方に選ばれています。費用以上の価値がある治療と言えるでしょう。
どのセラミックがご自身に適しているかは値段だけでは決められません。歯科医師に相談したうえで、ご自身に合ったセラミックの歯を選択しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。