セラミック治療とは?人気の理由や知っておきたいポイントを紹介
こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
歯が欠損したり、虫歯により歯の一部を削ったりするときは、保険が適用される銀歯やプラスチックを使用して修復する治療が一般的です。最近では、セラミックを使用した治療を選択する方が増加していることをご存じでしょうか。
今回は、審美性と耐久性があると言われているセラミック治療とは、一体どのようなものなのか解説していきます。
セラミック治療とは
セラミック治療は、何らかの理由で欠損した歯を補う際に、セラミック素材を使用する治療のことです。セラミックは陶磁器と同じ素材で、自然な艶や透明感があります。歯の色も細かく調整できるため、ご自身の歯と見分けがつかないほど自然に仕上げることが可能です。
また、セラミックは耐久性が高いことも魅力です。劣化しにくいため、セラミック歯は10年~15年使用できるとされています。見た目の美しさだけでなく、実用性を兼ね備えていることから、近年選択する方が増加している治療法です。
セラミック治療のメリット
ここでは、セラミック治療のメリットについて解説します。
審美性が高い
セラミック治療を行うと、歯の審美性を高く保つことができます。具体的には、天然歯と同じような透明感がある白さを再現することができるため、治療跡が目立ちにくいです。
歯科技工所で細かく調色が可能なため、自歯に近づけた色味で歯を再現できます。また、他の歯としっかり馴染むので、治療前後でも変わらない自然な見た目を維持することができます。
虫歯の発生を防ぎやすい
セラミック治療を行えば、虫歯が発生する可能性を低く抑えることができます。銀歯の場合、経年劣化で変形して土台の歯との間に隙間ができ、虫歯菌が侵入して虫歯につながる可能性があります。
セラミック素材は変形しにくいので、歯との間に隙間が生じにくいです。歯としっかり密着し続けるので、虫歯のリスクを抑えられます。
表面が滑らかなことも、虫歯のリスクを抑えられる理由でしょう。汚れがつきにくく落としやすいので、日々のケアで清潔に保てます。
また、セラミックは水分も吸収しません。保険診療で使用されるコンポジットレジン(歯科用プラスチック)は吸水するため、飲食物の色素で徐々に変色していきます。
セラミックは吸水性が低いので、長く治療時の美しい見た目を保つことができます。
硬さと耐久性がある
セラミック素材は非常に硬く、咬合力にも耐えることが可能です。虫歯などによって外れるリスクも低いため、セラミック歯の寿命は10年~15年とされています。
歯科医院での定期検診やセルフケアを入念に行えば、15年以上使い続けることも可能です。
金属が使用されていない
セラミック素材には金属が使用されていないため、金属が溶け出すリスクがありません。歯茎や他の歯の着色も防ぐことができます。金属アレルギーを心配する必要がないので、体への負担が軽減されます。
ただし、メタルボンドという素材は、内側に金属を使用しています。金属アレルギーのある方や、リスクを抑えたい方は避けたほうが良いでしょう。
セラミック治療のデメリット
ここでは、セラミック治療のデメリットについて解説します。
費用が高額
銀歯やプラスチックを使用した歯科治療には保険が適用されるのに対し、セラミック治療は保険が適用されずに自費診察となるのが一般的です。セラミック素材自体も高額ですが、治療には高い技術が必要なこともあり、素材費と技術料を含めると高い治療費が発生します。
また、歯科医院によって値段設定も異なります。費用の相場は、オールセラミッククラウン(被せ物)の場合で歯1本あたり10万~20万、オールセラミックインレー(詰め物)の場合でも5万~10万といわれています。
割れる可能性がある
セラミック素材は陶器と同じ硬さがあるので、強い衝撃が加わると割れることがあります。陶器を落とすと割れるように、瞬間的に強い衝撃を受けると破損するリスクがあるのです。
例えば、転んで歯に強い衝撃が加わった時や、歯ぎしりや食いしばりをして歯に強い力がかかり続けた場合に割れることがあります。歯を守るためには、寝る際にマウスピースを装着したり、ジルコニアを選択したりする必要があるでしょう。
ジルコニアは、ダイヤモンドに匹敵する強度を持った素材です。奥歯などに使用しても、割れるリスクが低いです。
健康な歯を多く削る必要がある
セラミックの強度を保つためには、詰め物や被せ物を厚く作る必要があります。そのため、ご自身の歯を多く削らなければならない場合があります。
健康な歯質を削ることもあり、自歯そのものの強度や健康が損なわれる可能性があります。時には、神経の除去が必要になることもあるでしょう。
セラミック治療の種類
ここでは、セラミック治療の種類について解説します。
ラミネートベニア
歯の表面を削って、セラミックの薄い板を付ける治療です。つけ爪をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。主に、前歯の審美性を改善するために実施されます。
歯の隙間を埋めたり、歯並びを美しくみせたり、歯の色を明るくしたりする際に行われます。歯を削る量はごくわずかなので、自歯への負担を抑えながら複数の悩みを同時に解決できます。
クラウン(かぶせ物)
歯全体を削って、その上に冠をかぶせる治療方法です。審美性の改善はもちろん、虫歯や事故などで歯が欠損した時に機能性を保つためにも行われます。
セラミック歯の強度を保つためには厚みが必要なので、多くの歯を削る必要があります。素材によって特徴が異なるので、代表的な3つの素材について解説します。
オールセラミッククラウン
すべてセラミック素材で作られた素材です。歯の透明感や艶を再現できるので、最も審美性に優れているとされています。金属を使用していないので、金属が溶け出すことによる歯や歯茎の着色もなく、金属アレルギーを心配する必要がありません。
メタルボンドクラウン
歯の内側(フレーム)は金属でできており、そこにセラミックをかぶせて作成された歯です。金属が入っているので、金属アレルギーや着色のリスクはありますがセラミックの衝撃に弱いというデメリットを補いながら、審美性も高いです。
ジルコニアクラウン
ジルコニアは非常に高い強度を持つ素材です。天然歯に近い見た目に仕上げられますが、オールセラミックと比較すると少し透明性には劣ります。
強度があるので、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人でも使用可能な場合があります。
インレー(詰め物)
虫歯等で歯を削った部分にセラミックの詰め物を入れる治療です。クラウンと同じように、さまざまな素材があり、ご自身の希望にあわせて選択できます。
セラミック治療の費用
セラミック治療の費用は歯科医院によって大きく変動します。治療内容と費用を考慮しながら、受けるかどうか決定しましょう。
費用の目安は、以下のとおりです。
- ラミネートベニア:1本あたり8〜18万円
- クラウン:1本あたり8〜20万円
- インレー:1本あたり3〜8万円
セラミック治療に保険は適用される?
セラミック治療の多くは保険が適用されず、自由診察として扱われます。さらに、前項で紹介した通り、治療費用は数万~数十万と高額です。
ただし、ハイブリットセラミックという素材は、保険が適用される場合があります。セラミックとプラスチックが混ざった素材で、オールセラミックなどと比較すると審美性は劣りますが、費用を抑えたい場合は良いかもしれません。
まとめ
本記事では、セラミック治療について詳しく解説しました。セラミック治療を行えば口元の美しさを保つことができ、見た目が美しくなるので自分自身の自信につながります。
また、しっかりメンテナンスを行えば、虫歯のリスクを軽減しながら長く美しい状態を保てます。メリットやデメリットを踏まえて、自分にあった治療法を選択しましょう。
セラミック治療を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。