こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
白く輝く歯は、清潔感や若々しさを印象づける大きな要素として、多くの人が関心を持っています。近年では、歯科医院だけでなく自宅でもできるホワイトニング製品が増えたことで、より身近な美容ケアの一つとなっています。
しかし「虫歯がある状態でホワイトニングをしても大丈夫なのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。実は、虫歯の状態によってはホワイトニングによって歯の健康が損なわれるリスクもあるため、注意が必要です。
今回は、ホワイトニングの基本的な仕組みから、虫歯がある場合のリスク、治療後の注意点などについて解説します。虫歯を予防する方法についても解説しますので、ホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングの仕組み
まずは、ホワイトニングではどのように歯を白くするのか、その基本的な仕組みを知っておきましょう。
ホワイトニングとは、歯の表面や内部に蓄積した色素を取り除き、歯を明るくする処置です。主に過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使い、これらが歯のエナメル質に浸透して内部の着色成分を化学的に分解していきます。
コーヒーや紅茶、赤ワイン、喫煙などによってできた着色汚れを改善するのに効果的で、歯の見た目が大きく変わることから、見た目の印象を良くしたい方に人気の処置です。
なお、ホワイトニングは歯の表面を削ったり、歯そのものの構造を変えたりするものではなく、歯を漂白することで白さを引き出す方法です。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの2種類があります。オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使い、短時間で効果が現れるのが特徴です。
一方でホームホワイトニングは、マウスピースと低濃度の薬剤を使用し、数週間かけてゆっくりと白くしていきます。いずれも効果的ではありますが、使用する薬剤の濃度や頻度が異なるため、虫歯や歯の健康状態によって適応が異なることがあります。
虫歯がある状態でホワイトニングをするリスク
ホワイトニングを始める前には、虫歯の有無を確認します。虫歯がある状態で薬剤を使うことは、様々なリスクを伴います。以下に、そのリスクについて解説します。
痛みやしみる症状が強く出る可能性がある
虫歯がある歯にホワイトニング剤を使用すると、薬剤が象牙質に直接作用し、強い痛みや知覚過敏を引き起こすことがあります。
すでに象牙質が露出していたり、神経に近い部分まで虫歯が進行していたりする場合は、ホワイトニング中やその後にしみる症状が長く続くこともあるため注意が必要です。
虫歯が進行する可能性がある
ホワイトニングは1回で完了することは少なく、効果を持続・強化するために複数回の施術が必要です。そのため、虫歯がある状態でホワイトニングを始めると、治療が先延ばしになり、その間に虫歯がさらに進行してしまう可能性があります。
小さな虫歯であっても放置すると痛みや神経への影響が出る場合があるため、まずは虫歯をしっかり治療してからホワイトニングに取り組むことが重要です。
ホワイトニング効果にムラが出る
虫歯がある部分は健康な歯と性質が異なるため、ホワイトニング剤の浸透や反応に差が出てしまいます。その結果、施術後の歯に白さのムラが生じることがあり、見た目にも不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。
せっかくホワイトニングを受けたのに、満足のいく美しい白さが得られないといったケースも少なくありません。均一な白さを実現するためには、まず虫歯をしっかり治療し、口の中の状態を整えてからホワイトニングを行うのが理想的です。
虫歯があるときの対応
ホワイトニングを希望して歯科医院を訪れた際に、もし虫歯が見つかった場合には、まず虫歯の治療を優先することが大切です。上述のとおり、虫歯があるままホワイトニングを行うと、思わぬトラブルにつながることもあるため、歯科医師の指導のもと計画的に進める必要があります。
ここでは、虫歯があるときに実際にどのような流れで対応が進むのかをご紹介します。
歯科医師による診察
ホワイトニングの前には、必ず歯科医師による診察を受けましょう。目視だけでなく、必要に応じてレントゲン撮影なども行い、虫歯の有無や進行具合を正確に確認してもらいます。
初期の虫歯であれば、簡単な処置ですぐに治療が可能ですが、中等度から重度の虫歯がある場合は、神経の処置や被せ物が必要になることもあります。虫歯の程度に応じて、ホワイトニングのタイミングを決めていくことが安全です。
虫歯治療の優先とスケジュールの見直し
虫歯が見つかった場合には、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先させることが一般的です。進行中の虫歯を放置したままホワイトニングを行うと、前述のように痛みや炎症の原因となるだけでなく、歯の寿命にも関わってきます。
歯科医院では、ホワイトニングの前にスケジュールを調整し、虫歯治療がすべて終わってから施術を行うように計画されます。
虫歯治療後にホワイトニングをするときの注意点
虫歯治療が終わったあと、すぐにホワイトニングをしても問題ないのでしょうか。実は、治療後にもいくつかの注意点があります。
治療直後はホワイトニングを避ける
虫歯治療直後の歯は、一時的に敏感な状態になっています。特に、詰め物や被せ物をした直後は、歯の神経が刺激に敏感になっていることが多く、ホワイトニングによって痛みが増すことがあります。
治療後は最低でも1〜2週間は空けてからホワイトニングを受けるようにしましょう。歯科医師の指示を仰ぐことで、安全なタイミングで処置を受けることができます。
詰め物や被せ物は白くならない
ホワイトニングは天然歯にしか効果がなく、コンポジットレジンやセラミックなどの人工材料は白くできません。そのため、虫歯治療によって詰め物や被せ物をした歯だけ色が変わらず、周囲の歯と色の差が出る場合があります。
ホワイトニング後に詰め物の色を合わせる再治療が必要になることもあるため、治療とホワイトニングの順序や計画を歯科医師とよく相談することが大切です。
歯の健康状態を確認する
虫歯治療が終わっていても、歯ぐきの状態や過去の治療履歴によってはホワイトニングが向かない場合もあります。例えば、歯周病が進行している場合や、過去に根管治療を受けた歯はホワイトニング効果が期待できないこともあります。
安全かつ効果的にホワイトニングを行うためには、事前に歯科医院で十分な検査を受け、ご自身の歯の状態に合った方法を選ぶことが重要です。
虫歯を予防するためにできること
ホワイトニングを安全に行うためには、そもそも虫歯を予防することが最も大切です。では、日常生活でどのような対策ができるのでしょうか。以下に詳しく解説します。
正しいブラッシング習慣を身につける
虫歯予防の基本は、正しい歯磨きを毎日継続することです。食後はなるべく早く歯を磨き、プラーク(歯垢)を取り除くようにしましょう。力を入れすぎると歯ぐきを傷める原因になるため、やさしい力で丁寧に磨くことが大切です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用することで、歯と歯の間の汚れもしっかり除去できます。
食生活を見直す
糖分の多い食品や飲み物を頻繁に摂取することは、虫歯の原因になります。特に、間食が多い人や、夜間の甘い飲料の摂取は要注意です。砂糖を多く含むお菓子や清涼飲料水は控えめにし、食後にはうがいや歯磨きをして口腔内を清潔な状態に保ちましょう。
また、炭酸飲料などの酸性の強い飲み物も歯を溶かすリスクがあるため、摂取頻度に注意が必要です。
定期的に歯科検診を受ける
虫歯は初期段階では痛みがないため、自覚症状がないまま進行することがあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが非常に重要です。
定期的に歯科検診を受けることで、万が一、虫歯があったとしても早期に発見し、重症化する前に治療を受けられます。また、歯石除去やフッ素塗布などの処置も受けることができるため、虫歯の予防につながるでしょう。
最低でも半年に1回は歯科医院を訪れ、検診を受けることが推奨されます。
まとめ
ホワイトニングは歯を美しく見せるための有効な手段ですが、虫歯がある状態で行うと様々なリスクを伴うため注意が必要です。痛みや知覚過敏のリスクだけでなく、虫歯の進行やホワイトニング効果のムラといったトラブルが起こることもあります。
そのため、ホワイトニングを始める前には、必ず歯科医師の診察を受け、虫歯がないかを確認することが重要です。また、虫歯治療後にも注意すべき点があるため、タイミングや処置の計画をしっかり立てる必要があります。
日頃の口腔ケアや生活習慣を見直し、虫歯を予防することが、ホワイトニングの効果を最大限に活かす第一歩となるでしょう。
ホワイトニングを検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。あわせて公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。