こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
歯周病は、成人が歯を失う原因として最も多い病気といわれています。初期の段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行してしまっているケースが多いため、サイレントディジーズとも呼ばれる厄介な病気です。
歯ぐきの腫れや出血、口臭といった症状はもちろん、放置すれば歯を支える骨が溶けてしまい、最終的に歯を失うことにつながります。
今回は、歯周病になりやすい人の特徴や、効果的な予防法、治療にかかる費用などについて詳しく解説します。歯周病の症状にお悩みの方や、歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
歯周病になりやすい人の特徴

はじめに歯周病になりやすい人の特徴について解説します。
喫煙習慣がある人
喫煙は歯周病の最大のリスク要因のひとつです。タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を悪化させ、酸素や栄養の供給を妨げます。そのため、歯ぐきの炎症が起きても治りにくく、歯周病の進行が早まる傾向があります。
また、喫煙者は歯ぐきが赤く腫れるといった典型的な症状が出にくく、病気の発見が遅れることも少なくありません。さらに、タバコは免疫力を低下させるため、細菌への抵抗力も落ち、歯周病菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
禁煙は歯周病予防の第一歩であり、口腔内の健康を守るためにも非常に重要です。
間食が多い人
間食の回数が多い人も歯周病になりやすい傾向があります。食べ物を口にするたびに歯垢(プラーク)が作られ、歯周病菌が増殖する環境が整ってしまうためです。
特に砂糖を多く含むお菓子やジュースは細菌の栄養源となり、口の中に長時間とどまることで歯ぐきへの負担が増大します。さらに、間食が多い生活は肥満や糖尿病などの生活習慣病とも関係が深く、これらも歯周病の進行を加速させる要因となります。
間食を控え、規則正しい食生活を送ることは、歯周病予防に直結する大切な習慣です。
歯磨きが不十分な人
歯周病の直接的な原因は、歯と歯ぐきの境目に溜まる歯垢です。歯磨きが不十分だと、この歯垢が硬化して歯石となり、細菌の温床になります。特に、歯並びが悪い部分や奥歯の裏側は磨き残しが多く、歯周病の発症リスクが高まります。
また、自己流の歯磨きでは十分に汚れを落とせていない場合が多く、歯科医院での定期的なクリーニングが欠かせません。毎日の丁寧なブラッシングと、歯間ブラシやデンタルフロスを使った補助的な清掃が、歯周病予防に効果的です。
糖尿病を患っている人
糖尿病と歯周病は相互に悪影響を及ぼすとされています。
高血糖の状態が続くと免疫力が低下し、細菌に対する抵抗力が弱まるため、歯周病が進行しやすくなります。また、歯周病の炎症によって生じる物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを悪化させる要因になることがわかっています。
実際、糖尿病の方は健康な方に比べて歯周病の発症率が高く、重症化しやすいことがわかっています。そのため、糖尿病の方は血糖管理と同時に歯科医院で定期的にケアを受けることが不可欠です。
ストレスが多い人
ストレスは歯周病の隠れたリスク要因といえます。精神的なストレスは免疫機能を低下させ、体全体の抵抗力を弱めてしまいます。その結果、歯周病菌に対抗する力が不足し、炎症が長引きやすくなります。
また、ストレスが溜まると歯ぎしりや食いしばりといった習慣が無意識に起こりやすくなり、歯や歯ぐきに過度な負担を与えることもあります。さらに、不規則な生活や睡眠不足、偏った食生活など、ストレスに伴う生活習慣の乱れも歯周病のリスクを高めます。
心身の健康を整えることは、歯周病予防にも直結します。
歯周病の予防方法

ここでは、歯周病を予防する方法について解説します。
正しいブラッシング習慣を身につける
歯周病予防の基本は、毎日の丁寧なブラッシングです。歯と歯ぐきの境目には歯垢がたまりやすいため、歯ブラシは歯ぐきに対して45度の角度で当て、小刻みに動かすように磨くと効果的です。力を入れすぎると歯ぐきを傷つける原因となるため、やさしい力で磨きましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシだけでは届かない隙間の汚れを除去できます。毎食後の歯磨きを習慣化し、特に就寝前は念入りに行うことが予防につながります。
定期的に歯科検診を受ける
自宅でのケアだけでは、歯石や歯周ポケットの奥深くに潜む細菌を完全に除去することはできません。そのため、歯科医院での定期検診とプロフェッショナルクリーニングが欠かせません。
一般的には3か月から6か月に1回の受診が推奨され、歯石除去や歯ぐきの状態チェックを行います。早期に歯周病を発見できれば、軽度の段階で治療が可能となり、進行を防ぐことができます。
また、歯科衛生士からブラッシング指導を受けることで、日々のセルフケアの質も高まります。
バランスの取れた食生活
歯周病を予防するためには、栄養バランスの取れた食生活も重要です。
ビタミンCは歯ぐきの健康を保ち、炎症を抑える働きがあるため、野菜や果物を積極的に摂ることが勧められます。また、カルシウムやたんぱく質は歯や骨の強化に欠かせない栄養素であり、乳製品や魚、大豆製品から補うことができます。
逆に、砂糖を多く含む食品や飲料は歯垢を増やしやすいため、摂取量を控えることが望ましいです。食生活の改善は、全身の健康だけでなく、歯周病予防に直結します。
禁煙を心がける
タバコは歯周病の大きなリスク要因であり、予防のためには禁煙が欠かせません。
喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の発症率が高く、治療しても改善が遅れる傾向があります。禁煙することで歯ぐきの血流が改善し、免疫力も回復するため、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
近年では、禁煙外来などのサポートも整っているため、一人で禁煙を続けるのが難しい人でも取り組みやすくなっています。健康な口腔環境を保つためには、禁煙を第一の選択肢とすることが大切です。
ストレス管理と規則正しい生活
心身の健康を整えることも歯周病予防に直結します。過度なストレスは免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めてしまいます。また、睡眠不足や不規則な生活は口腔内の環境悪化を招きやすいため、十分な休養と規則正しい生活リズムを意識することが大切です。
リラックスできる時間をもち、適度な運動を取り入れることはストレス軽減につながります。全身の健康を守る生活習慣が、結果的に歯周病の予防にもつながるといえるでしょう。
歯周病治療の費用

歯周病治療にかかる費用は、病状の進行度や治療内容によって大きく異なります。軽度の段階であれば、保険診療の範囲内でのスケーリング(歯石除去)などが中心となり、1回あたり3,000円前後が目安です。
中等度から重度になると、ルートプレーニング(歯根の清掃)や歯周外科手術といったより専門的な処置が必要となり、1回の治療で5,000円から1万円程度かかる場合もあります。
さらに、歯周病が進行し、歯を保存できないケースでは、抜歯後にブリッジや入れ歯、インプラント治療が必要になることもあります。これらは保険が適用される場合もありますが、特にインプラントは自由診療となり、1本あたり30万円以上かかるのが一般的です。
そのため、早期に歯周病を発見し、軽度のうちに治療を始めることが費用負担を軽くする大きなポイントといえます。
歯周病治療の通院頻度

歯周病の治療では、数回の通院で終わることはほとんどなく、段階的に治療を進めていく必要があります。
初期の段階であれば、歯石除去や歯周ポケットの洗浄を数回に分けて行い、1~2週間おきに通院するのが一般的です。中等度以上に進行している場合、通院期間は数か月に及ぶこともあります。
治療後も油断は禁物です。歯周病は再発しやすい病気のため、治療が完了してからも定期的なメンテナンスが欠かせません。
一般的には3か月ごとの定期検診が推奨され、歯石の再付着を防ぐクリーニングや歯ぐきの状態チェックを行います。特に歯周病のリスクが高い人や、以前に重度の歯周病を経験した人は、1~2か月ごとの短い間隔で通院する場合もあります。
歯周病の予防・治療で得られる効果

ここでは、歯周病の予防と治療によって得られる効果について解説します。
口臭の改善につながる
歯周病が進行すると、歯周ポケット内で細菌が増殖し、強い口臭を引き起こします。予防や治療によって歯垢や歯石を除去し、炎症を抑えることで、口臭の原因物質を減らすことができます。
口臭の改善は周囲とのコミュニケーションにも良い影響を与え、自信を持って会話できるようになります。
歯の寿命を延ばすことができる
歯周病は歯を支える骨を溶かしてしまうため、放置すると歯がぐらつき、最終的には抜歯が必要になります。
歯周病の予防や治療によって炎症をコントロールすれば、歯を長く健康に保つことが可能です。自分の歯で食べられる期間を延ばすことは、栄養摂取や生活の質の維持に大きく貢献します。
全身の健康維持につながる
歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがわかっています。特に糖尿病や心疾患、脳梗塞などのリスクを高めるとされ、炎症が血管や全身に悪影響を及ぼします。
歯周病を予防することで、これらの生活習慣病のリスク低減につながり、健康寿命の延伸にも寄与します。
食事を快適に楽しめる
歯周病が悪化すると、歯ぐきの腫れや痛み、歯のぐらつきによって噛みにくさを感じるようになります。
治療によって炎症を抑え、歯の安定を回復することで、硬いものや繊維質の多い食品も安心して食べられるようになります。食事を快適に楽しめることは、栄養バランスの確保や生活の満足度の向上につながります。
歯周病予防・治療の注意点とリスク

歯周病の予防や治療を進めるうえで大切なのは、正しい知識を持ち、リスクを理解したうえで継続的に取り組むことです。
まず注意すべき点は、歯周病は一度進行すると自然に治ることはなく、放置すれば必ず悪化してしまうということです。早期発見・早期治療が重要であり、定期的な歯科検診を怠らないことが基本です。
また、自己流のブラッシングでは改善は見込めず、かえって口腔内環境を悪化させることもあります。
治療においては、初期段階であれば軽い処置で済むケースが多いですが、中等度から重度に進行した場合には外科的な手術が必要になることもあります。その際、歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになったり、一時的に知覚過敏の症状が現れたりといったリスクもあります。
また、治療後には、再発を防ぐための管理が不可欠です。
まとめ

歯周病は誰にでも起こり得る病気ですが、喫煙や間食習慣、歯磨き不足、糖尿病やストレスといった要因によって、そのリスクは大きく高まります。
初期の段階では自覚症状が少なく、気づいたときには進行していることが多いため、日常的なセルフケアと定期的な歯科検診が欠かせません。正しいブラッシングや禁煙、バランスの良い食生活、規則正しい生活習慣は、歯周病の予防に直結します。
毎日のケアをしっかり行い、歯科医院でのサポートを受けながら、自分の口腔環境を長期的に守る意識を持つことが大切です。健康な歯と身体を維持するために、今日からできることを少しずつ実践していきましょう。
歯周病の症状にお悩みの方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
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