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インビザラインのマウスピースの洗い方!頻度や注意点も

こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
インビザラインのイメージ

インビザラインは、透明で目立ちにくく快適に使えることから人気の高い矯正方法です。毎日使用するマウスピースを清潔に保つことは、治療の成功と口腔内の健康を守るうえで欠かせません。

見た目には汚れがわかりにくくても、放置すれば細菌やニオイの原因になることもあります。「どのくらいの頻度で洗えばいいの?」「専用の洗浄剤は必要?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、インビザラインのマウスピースの正しい洗い方や注意点を、わかりやすく解説します。

インビザラインのマウスピースを洗わずに使い続けるリスク
インビザラインのマウスピースを洗わずに使い続けるリスクを説明するイメージ

インビザラインは目立ちにくく、取り外しができるというメリットから、多くの方に選ばれているマウスピース型の矯正治療です。

しかし、日々の清掃が不十分なまま使い続けると、マウスピース自体の劣化を早めるだけでなく、口腔内や全身の健康に悪影響を及ぼすリスクが高まります。ここでは、マウスピースを洗わずに使用し続けることで生じる主なリスクについて詳しく解説します。

口臭や不快感の原因になる

インビザラインのマウスピースは、1日20~22時間以上装着することが推奨されています。その間、食べかすや唾液中のたんぱく質、口腔内の細菌などが内部に付着し、時間の経過とともにバクテリアが繁殖します。

これらを放置したまま装着を続けると、口腔内に強い臭いを感じるようになり、他人との会話や仕事中の自信にも影響することがあります。特に起床時や食後は菌の繁殖が活発になりやすいため、こまめな洗浄が欠かせません。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

マウスピースに付着した細菌は、長時間密閉された口腔内で活動を続けます。これにより、歯の表面や歯と歯ぐきの隙間にプラークがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが上昇します。

マウスピースは透明な素材でできており、見た目には汚れがわかりにくいため、洗浄を怠っても気づかないことが多くあります。

しかし、実際には、細菌や食べかすが時間の経過とともに付着し続け、口腔内に悪影響を与える温床となっていることも少なくありません。

着色やにおい移りで見た目が悪化する

洗浄を怠ったマウスピースは、見た目にも変化が現れます。表面に細かい汚れが蓄積すると白く濁ったり黄色く変色したりすることがあり、せっかくの目立ちにくい矯正のメリットが損なわれます。

また、コーヒーや紅茶、カレーなどの色素が強い飲食物を摂った後に、十分な洗浄を行わずマウスピースを装着すると、色素がマウスピースに移りやすくなります。さらに、日々の手入れを怠ることで、マウスピース自体に独特のにおいが染みつく可能性もあります。

マウスピースの劣化を早める

インビザラインのマウスピースは非常に薄く、精密に作られた医療用プラスチック製です。適切なケアを怠ると、表面に細菌や食べかすが残ったままとなり、それが微細な傷や歪みの原因になることがあります。

こうした微細な損傷は目には見えにくいものの、マウスピースのフィット感や効果に悪影響を及ぼす可能性があります。また、洗浄の際に熱湯を使ったり、強い洗剤でこすりすぎると、変形やひび割れを招くこともあります。

全身の健康に影響が及ぶこともある

マウスピースに付着した細菌が増殖すると、口腔内だけでなく全身の健康に悪影響を与える可能性も指摘されています。特に、免疫力が低下している方や持病のある方にとっては、口腔内の衛生状態が感染症のリスクに直結することがあります。

マウスピースを介して細菌が口腔粘膜に接触し続けることで、口内炎や歯ぐきの腫れなどの炎症が起こりやすくなり、結果的に全身状態にまで影響するケースも考えられます。矯正中こそ、いつも以上に衛生管理への意識を高めておくことが求められます。

インビザラインのマウスピースの洗い方
マウスピースを洗浄しているイメージ

以下に、インビザラインのマウスピースの正しい洗い方を解説します。

基本は水洗いと専用ブラシで清掃する

マウスピースは、朝起きたときや食後に取り外したタイミングで、水またはぬるま湯でこまめに洗い流すことが大切です。特に、起床直後は寝ている間に唾液や細菌がたまりやすいため、できるだけ早めに洗浄するようにしましょう。

洗浄の際は、やわらかめの歯ブラシやマウスピース専用ブラシを使用し、力を入れすぎないように注意しながら、内側・外側の両面をやさしくこすります。

洗浄剤を活用する

水洗いとブラッシングだけでは落としきれない細菌やにおい対策として、週に数回はマウスピース専用の洗浄剤を使いましょう。市販の洗浄剤は錠剤タイプが主流で、ぬるま湯に溶かしてマウスピースを浸け置くだけで、手軽に除菌・消臭ができます。

洗浄後の保管方法にも注意する

洗浄後のマウスピースは、しっかりと水分を拭き取り、通気性の良いケースに入れて保管します。濡れたまま密閉した状態で放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。使用しない時間帯でもマウスピースを衛生的に保つ意識を持つことが大切です。

また、マウスピースをティッシュやナプキンに包んで保管すると、誤って捨てたり、上に荷物を置いたりして破損することがあります。必ず専用の保管ケースを使用し、直射日光や高温多湿の環境を避けるよう心がけましょう。

インビザラインのマウスピースを洗う頻度
インビザラインのマウスピースを1日3回洗うよう説明する歯科医

インビザラインのマウスピースは、1日3回を目安に洗浄するのが理想です。特に、食事のあとや就寝前は、汚れや細菌が付着しやすいためこまめなケアが欠かせません。毎日の丁寧な洗浄によって、清潔な状態を保ち、口臭や虫歯、歯周病の予防につながります。

インビザラインのマウスピースを洗うときの注意点
インビザラインのマウスピースを洗うときの注意点を説明するイメージ

ここでは、マウスピースを洗う際に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。

熱湯での洗浄は厳禁

インビザラインのマウスピースは、医療用プラスチックでできており、熱に弱い性質があります。高温にさらされると、素材が変形したり、フィット感が損なわれたりする恐れがあるため、洗浄時に熱湯を使うのは避けてください。

特に、60度以上の熱湯を使うと変形を招きやすく、矯正効果に悪影響を与える可能性があります。ぬるま湯(体温程度)での洗浄が推奨されており、洗剤や洗浄剤を使う場合も、水温の上昇には十分注意しましょう。

歯磨き粉の使用は避ける

歯磨き粉には研磨剤が含まれているものが多く、これを使ってマウスピースをこすると、表面に細かな傷がつきます。その傷に汚れが入り込みやすくなり、結果的に清掃しているはずが雑菌の温床を作ることにつながります。

透明なマウスピースの美しさを保つためにも、ブラッシングを行う場合は、研磨剤の入っていない専用のクリーナーやマウスピース用のやわらかい歯ブラシを使いましょう。水だけでやさしく磨くことが大切です。

誤って市販の歯磨き粉を使わないよう、保管場所にも工夫するとよいでしょう。

アルコールや漂白剤も使用しない

除菌の目的で、アルコールや漂白剤を使いたくなる方もいるかもしれませんが、これらはマウスピースに適した洗浄方法ではありません。アルコールは素材を劣化させる原因となり、マウスピースの透明性を損なうことがあります。

また、漂白剤は刺激が強く、マウスピースに残留した場合、装着中に口腔内の粘膜を傷つけたり、健康を害するリスクがあります。清潔に保つためには、安全性が確認された専用の洗浄剤を選びましょう。

ブラシや器具の衛生にも気を配る

マウスピース本体の清掃に集中する方が多いですが、使用する歯ブラシや洗浄用のカップ、保管ケースの衛生状態も忘れてはなりません。これらの器具に細菌やカビが繁殖していると、せっかく洗浄したマウスピースが再び汚染されることもあります。

洗浄後の器具はよく乾かし、定期的に交換や消毒を行うようにしましょう。特に保管ケースは湿気がこもりやすいため、通気性のあるタイプを選ぶことや、清潔な場所に置くといった配慮が必要です。

正しい頻度とタイミングでの洗浄を心がける

洗浄の際に注意すべきなのは、洗う方法だけではありません。洗う頻度が少なすぎたり、食後すぐに装着する前に洗わないなど、タイミングが不適切な場合も、汚れや雑菌の蓄積を招く原因となります。

基本的には、朝・夜・食後など、1日2〜3回を目安に洗浄し、必要に応じて洗浄剤でのケアを加えると理想的です。時間がない場合も、せめて水でゆすいでおくだけでも清潔さの維持には効果があります。

まとめ
インビザラインで矯正した美しい歯で笑う女性

インビザラインのマウスピースを清潔に保つことは、治療効果を最大限に引き出すだけでなく、虫歯や歯周病、口臭などのトラブルを防ぐうえでも欠かせません。間違った洗い方を続けると、変形や劣化の原因にもなりかねません。

しかし、正しい方法を習慣づけることで、快適に治療を進められます。少しでも不安や疑問があれば、放置せずに歯科医師へ相談してみましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちらネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。