こんにちは。東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」です。
子どもが虫歯になった場合、まだ小さいけれど治療できるのかと不安に思うでしょう。子どもの虫歯は、成長段階や年齢によって治療方法が異なります。放っておくと永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が必要です。
本記事では、子どもの虫歯治療の方法や受けられる年齢・家庭でできる予防法について解説します。
目次
子どもの虫歯にはどんな特徴がある?

子どもの虫歯には大人の虫歯とは異なる特徴があり、保護者の方が理解しておくべき重要なポイントがいくつかあります。ここでは、子どもの虫歯の特徴を解説します。
虫歯の進行が早い
乳歯は、エナメル質や象牙質が永久歯に比べて約1/2程度しかありません。エナメル質は歯の表面を覆う最も硬い組織で、虫歯菌や酸から歯を守る役割を果たしています。乳歯ではこの防御層が薄いため、虫歯が発生しやすく進行も早いのです。
また、虫歯が進行しても痛みがほとんどないため発見が遅れやすいです。大人であれば虫歯の痛みで気づくことが多いのですが、子どもの場合は痛みを感じにくく、気づいたときには既に神経にまで達していることも珍しくありません。
乳歯は永久歯と比較して石灰化が不十分で、歯質が柔らかいという特徴もあります。生えたばかりの永久歯もエナメル質が十分に完成しておらず柔らかい状態で、虫歯になりやすいため注意が必要です。
虫歯の好発部位が異なる
子どもの虫歯が発生しやすい部位は、大人とは異なります。大人の虫歯は、歯と歯茎の境目や歯と歯の間が好発部位です。
一方、乳歯や生えたての永久歯は歯の溝が好発部位です。乳歯や生えたての永久歯の奥歯の噛む面の溝は深く汚れがたまりやすく、歯ブラシの毛先が届きにくいため虫歯になりやすいのです。
また、上の前歯も哺乳瓶やおしゃぶりの使用により虫歯が発生することがあります。2〜3歳の乳臼歯が生えるタイミングでは、歯と歯の間の虫歯にも注意が必要です。
黒く変色しない場合がある
乳歯の虫歯は黒く変色しないことが少なくありません。虫歯の進行が速く、色の変化が追いつかないと黒くなる前に、白く濁ったり黄色や茶色に見えたりする場合があります。
虫歯治療は何歳から受けられる?

子どもの虫歯治療は個人差がありますが、早くて3歳、一般的には4〜5歳ごろから可能です。治療開始時期の目安として、歯科医師など大人の指示を理解できること、口を長時間開けていられることが挙げられます。
ただし、あくまで目安であり、お子さまの成長や性格によって個人差があることを理解しておきましょう。3歳未満のお子さまの場合、治療への協力が難しいため、主に予防処置や経過観察が中心となります。
虫歯が発生した場合でも進行抑制剤の塗布や生活習慣の改善指導により、治療可能な年齢まで進行を抑えるケースが一般的です。
また、治療が必要になる前から歯科医院に慣れ親しんでおくことで、実際に治療が必要になったときにスムーズに処置を受けられます。
子どもの虫歯はどうやって治療する?

子どもの虫歯治療は、虫歯の進行度と年齢に応じて様々な方法があります。基本的には大人の治療と同じ流れですが、子どもの特性を考慮した配慮が必要です。
歯科治療に慣れていないお子さまには、治療を始める前にまずは口を開けたり器具に実際に触れてもらったりして、治療に協力的になってもらえるよう配慮します。無理に治療を進めるのではなく、お子さまのペースに合わせて段階的に治療を進めていくことが重要です。
初期虫歯の治療
初期の虫歯では、まだ削るなどの処置はせずフッ素を使用した治療をおこないます。フッ素には、歯の再石灰化を促進し、虫歯の進行を防ぐ働きがあります。歯科医院でのフッ素塗布に加え、ご家庭でもフッ素入りの歯磨き粉を使用することで、より効果的な治療が期待できるでしょう。
また、食生活の見直しも重要で、糖分の多い食品や飲料の過剰摂取は控える必要があります。
軽度の虫歯の治療
進行がエナメル質にとどまっている軽度の虫歯に対しては、虫歯部分を少し削り歯科用のプラスチックで詰め物をおこないます。詰め物の治療は1回で終わることが多く、子どもへの負担も少ないでしょう。
中等度の虫歯の治療
虫歯が象牙質まで進行した場合は、感染した部分を除去した後、詰め物や被せ物による治療が必要です。乳歯の場合は、永久歯への生え変わり時期を考慮して治療方法を選択します。被せ物の治療では、2〜3回程度の通院が必要になることがあります。
重度の虫歯の治療
虫歯が神経まで達した場合は、根管治療が必要になります。乳歯の状態は後に生えてくる永久歯の形成や歯並びにも影響するので、重度の虫歯でも治療しなくてはいけません。根管治療では感染した神経を除去し、根の中を清掃・消毒した後、薬剤を詰めて被せ物をします。
抜歯が必要な場合
虫歯が歯を保存できない状態にまで進行した場合には、抜歯が必要となります。乳歯を早期に失った場合、将来の歯並びに影響を与えないように歯の隙間を保つ装置を装着することがあります。
装置を使って、永久歯が正しい位置に生えてくるためのスペースを確保し、歯列の乱れを防ぎます。
子どもが虫歯になるのを防ぐには

乳歯は永久歯と比べて歯質がやわらかく、虫歯が進行しやすいため、日頃のケアが欠かせません。ここでは、家庭で実践できる虫歯予防のポイントをわかりやすくご紹介します。
適切なセルフケアをおこなう
虫歯予防の基本は、毎日の歯みがきです。子どもの場合、自分でしっかり磨くことはまだ難しいため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。小学校中学年までは、寝る前の仕上げ磨きを習慣にしましょう。
仕上げ磨きのコツは、歯と歯のすき間、奥歯の噛み合わせ、歯と歯茎の境目など子どもが虫歯になりやすい部位を意識して磨くことです。力を入れすぎず、やさしく丁寧に磨いてあげましょう。
食生活の見直し
虫歯の原因は歯みがきだけではありません。食べ物や飲み物の取り方も大きく関係しています。糖分を多く含むおやつやジュースを頻繁に摂取すると、口の中が酸性に傾きやすくなり、虫歯ができやすくなります。
おやつは時間と回数を決めて、ダラダラ食べは避けましょう。おやつの時に摂る飲み物は水やお茶を中心にするなど工夫することで、虫歯のリスクを減らせます。食べた後には、できるだけ早く歯を磨く習慣もつけましょう。
フッ素を取り入れる
フッ素には、歯を強くし、虫歯になりにくくする効果があります。家庭用のフッ素入り歯みがき粉を使うだけでも効果がありますが、定期的に歯科医院で高濃度のフッ素塗布を受けることで、さらに予防効果が高まります。
子どものフッ素塗布は3か月〜半年に1回の塗布が推奨されています。虫歯のリスクなどに合わせて、歯科医師に指示された間隔で受診しましょう。
定期検診を受ける
子どもの虫歯は初期の段階では痛みがなく、見た目だけでは気づきにくい場合もあります。だからこそ、定期的に歯科検診を受けることが大切です。3か月〜半年ごとのペースで通うことで、虫歯の兆候を早期に発見できます。
また、検診の際には歯のクリーニングや磨き方のアドバイスも受けられるため、日々のケアにも役立つでしょう。虫歯を防ぐには、子ども自身が歯を大切にする気持ちを持つことも重要です。
まとめ

子どもの虫歯は、早期発見・早期治療が何よりも大切です。治療法は年齢や虫歯の進行度によって異なりますが、小さなお子さまでも無理なく対応できる方法があるため放置しないようにしましょう。
また、虫歯を予防するためには、日々の歯みがき習慣や食生活の見直しが欠かせません。フッ素塗布や定期検診を活用することで、虫歯のリスクを大幅に減らせます。子どもの歯を虫歯から守るためにも、正しい知識を持って行動しましょう。
子どもの虫歯予防を検討されている方は、東京都板橋区大和町、都営三田線「板橋本町駅」より徒歩30秒にある歯医者「アース歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療や根管治療、入れ歯・ブリッジ治療などの保険診療だけでなく、インプラント、ホワイトニング、矯正歯科などの自由診療にも力を入れています。ホームページはこちら、ネット診療予約も行っていますので、ぜひご活用ください。